かつて夢中になって弾いた、大切な楽器。
最近、触れる機会が減ってしまい、「そろそろ手放そうかな…」と考え始めている方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、いざ処分するとなると、「どうやって手放すのが一番いいんだろう?」「もしかして、粗大ゴミで捨てるしかないのかな?」と、具体的な方法で悩んでしまいませんか。
ちょっと待ってください!
大切な楽器を手放す方法は、「捨てる(廃棄)」以外にも、たくさんあるんです。
例えば、「専門業者に売る(買取)」、「新しい楽器の足しにする(下取り)」、「誰かに使ってもらう(寄付・譲渡)」など、あなたの状況に合わせた「賢い選択肢」が存在します。
ここでは、そうした楽器を手放すための主な5つの方法をピックアップし、それぞれの「メリット」と「デメリット」を、初心者の方にも分かりやすく徹底的に比較していきます。
「価格」「手間」「スピード」…。
あなたが何を一番優先したいかに合わせて、ご自身にとって一番納得のいく「ピッタリな手放し方」を、ぜひここで見つけてください。
使わなくなった楽器、そのままになっていませんか?

昔、夢中になって練習したギター。
学生時代に青春を捧げたベース。
あるいは、お子さんが習い事で使っていたピアノやバイオリン。
そんな楽器たちが、今、お部屋の隅で静かに眠ってはいないでしょうか。
「そろそろ何とかしなきゃな…」と思いつつも、ついつい後回しになってしまう。
そんな経験、楽器を持っていた方なら一度はあるんじゃないかなと思います。
わかります、その気持ち。
でも、そのままにしておくのも、なんだかもったいないですよね。
ここでは、そんな使わなくなった楽器をどうすればいいか、その具体的な方法と、あなたに合ったベストな選択肢を見つけるお手伝いをしていきます。
大切な楽器の「次のステップ」を一緒に考えてみませんか。
部屋の隅で眠る楽器…「どうしよう」と悩む理由
楽器って、不思議な存在ですよね。
単なる「モノ」というだけじゃなく、そこにはたくさんの「思い出」が詰まっています。
だからこそ、「はい、さようなら」と簡単に手放せない。
まず、単純に「場所を取る」という物理的な問題があります。
ギターケースが部屋の角に立てかけてあったり、キーボードが押し入れの奥を占領していたり。
「このスペースが空けば、もっと部屋がスッキリするのに」とわかってはいるんですよね。
それに、ホコリをかぶっていく姿を見るのも、なんだか心が痛むものです。
でも、いざ処分しようとすると、「どうやって?」という壁にぶつかります。
粗大ゴミで出すにも、手続きが面倒そうだし、費用もかかるかもしれない。
かといって、まだ使えるかもしれないものを捨てるのは忍びない。
「誰か使ってくれる人がいればいいけど、知り合いにそんな人いないし…」とか。
「売るにしても、二束三文だったら悲しいな」とか。
考えれば考えるほど、「うーん、やっぱり今じゃなくていいか」と、元の場所に戻してしまう。
こうした悩みや迷いが積み重なって、「どうしよう」と悩み続けてしまうんだと、私は思います。
「いつか使うかも」が「ずっと使わない」になる前に
そして、楽器を手放せない一番大きな理由が、これかもしれません。
「いつかまた、時間ができたら弾くかもしれない」。
その気持ち、痛いほどわかります。
楽器を始めた時のワクワク感や、弾けるようになった時の喜びを知っているからこそ、完全に手放す決断が鈍るんですよね。
私にも、実家に弾かなくなったアコースティックギターがありますが、「いつか子供に教えるかも」なんて思って、もう何年もそのままです。
でも、ちょっと冷静に考えてみると、その「いつか」って、ここ数年で一度でも訪れたでしょうか。
もし、答えが「ノー」なら、それは「ずっと使わない」可能性が結構高いのかもしれません。
楽器は、実はとてもデリケートです。
特にギターやバイオリンのような木製の楽器は、適切な湿度や温度で管理されていないと、ネックが反ったり、ボディが割れたりすることもあると言われています。
「いつか使おう」と思った時には、もうまともな音が出ない状態になっているかも…なんて、悲しいですよね。
ただ眠らせておくことが、その楽器にとって本当に良いことなのか。
スペースの問題だけでなく、楽器自身のコンディションのためにも、一度立ち止まって考えるタイミングなのかもしれません。
楽器を手放す=悪いことじゃない!次のステップを考えよう
楽器を手放すことに対して、どこか「申し訳ない」とか「もったいない」といった、ネガティブな感情を抱いてしまう方も多いんじゃないでしょうか。
特に、高価な楽器だったり、誰かから譲り受けたものだったりすると、なおさらです。
「あんなに練習したのに」とか「買ってくれた人に悪いな」とか。
でも、私は思うんです。
楽器を手放すことは、決して悪いことじゃないって。
むしろ、それは楽器にとっての「次のステップ」を用意してあげる、ポジティブな行動なんじゃないでしょうか。
楽器は、やっぱり音を奏でてこそ、その価値が輝くものだと思うんですよね。
あなたの家で眠っているよりも、次に必要としている誰かの手で、再び美しいメロディを奏でる方が、楽器自身も喜んでくれる気がしませんか。
あるいは、その楽器が適切な価値(お金)に変わって、あなたの新しい趣味や生活の足しになるなら、それも立派な「活用」です。
使わないまま放置してしまうことこそ、本当は一番「もったいない」ことなのかもしれません。
だから、罪悪感を感じる必要はまったくありません。
大切な楽器の「花道」を作ってあげるつもりで、前向きに考えてみましょうよ。
処分?活用?楽器を手放す選択肢は意外と多い
さて、いざ「手放そう」と決心しても、次に悩むのが「どうやって?」という方法ですよね。
「楽器の処分」と聞くと、多くの人が「自治体の粗大ゴミに出す」という、いわゆる「廃棄」をイメージしがちです。
でも、ちょっと待ってください。
実は、楽器を手放す方法って、捨てる以外にもたくさんあるんです。
例えば、パッと思いつくだけでも、こんな選択肢があります。
・楽器買取サービス(専門業者)に売る
・新しい楽器を買うお店で「下取り」してもらう
・フリマアプリやネットオークションで個人に売る
・知人や友人に譲る
・学校や施設などに「寄付」する
・そして、最終手段としての「廃棄処分」
どうでしょう。
「捨てる」だけじゃないとわかると、なんだか心理的なハードルが少し下がりませんか。
もちろん、それぞれの方法にメリットもあれば、デメリット(というか手間)もあります。
大切なのは、これらの選択肢があることを知った上で、「自分はどれを選ぶのがベストか」を考えることです。
あなたの楽器の状態や、あなたが何を優先したいかによって、選ぶべき道は変わってきますからね。
この記事でわかること:あなたにピッタリの手放し方
ここまで読んでいただいて、「選択肢が多いのはわかったけど、結局どれがいいの?」と思われたかもしれません。
ご安心ください。
ここでは、先ほど挙げた主な5つの方法(買取、下取り、フリマ、寄付・譲渡、廃棄)について、一つひとつ深く掘り下げていきます。
具体的には、それぞれの方法の「メリット」と「デメリット」を、できるだけ詳しく解説します。
例えば、「とにかく高く売りたい」「手間をかけたくない」「どうせなら誰かに使ってほしい」といった、あなたの希望に合わせて、どの方法が向いているのかが分かるようになっています。
「こんな状態の楽器でも大丈夫?」といった疑問にも、触れていきたいと思っています。
この記事を最後まで読めば、漠然としていた「どうしよう」という悩みが晴れて、「よし、私はこの方法でいこう!」と、具体的な行動に移せるようになるはずです。
あなたの大切な楽器にとって、そしてあなた自身にとって、一番納得のいく「手放し方」を、ぜひここで見つけてください。
それでは、さっそく次のセクションで、5つの方法を具体的に見ていきましょう。
楽器を手放す主な方法5選!それぞれの特徴は?

さて、前のセクションで「楽器を手放す選択肢は意外と多い」というお話をしましたね。
ここでは、その主な5つの方法について、それぞれが「具体的にどんな方法なのか」を、もう少し詳しく見ていきたいと思います。
なんとなく言葉は聞いたことがあっても、実際の手順や特徴って、意外と知らないことも多いですからね。
ここで紹介するのは、以下の5つです。
1. 楽器買取サービス(専門業者)
2. 楽器店での下取り
3. フリマアプリ・ネットオークション
4. 寄付・譲渡(知人や団体へ)
5. 自治体などでの廃棄処分
それぞれの「良さそうなところ」と「ちょっと大変そうなところ」を、なんとなくイメージしながら読み進めてみてください。
この後のセクションで、これらを詳しく比較していきますので、まずは「ふむふむ、そういうやり方があるのね」という感じで、全体像を掴んでいきましょう。
どの方法が自分にしっくりくるか、想像しながら読むと面白いかもしれませんよ。
方法1:楽器買取サービス(専門業者)
まず最初にご紹介するのが、個人的にも一番注目している「楽器買取サービス」です。
これは、その名の通り、中古楽器の買取を専門に扱っている業者が、あなたの楽器を買い取ってくれるサービスのことですね。
リサイクルショップの楽器専門版、みたいなイメージでしょうか。
最大の特徴は、やっぱり「専門知識」だと思います。
楽器の価値を正しく評価できる専門の査定スタッフさんがいるので、ヴィンテージものや珍しいモデルでも、その価値に見合った「適正な価格」を提示してくれる可能性が高い、と言われています。
近所のリサイクルショップに持って行ったら「え、こんな値段?」と悲しくなるような楽器でも、専門業者ならしっかり価値を見てくれる、というのは安心ですよね。
それに、買取の方法が選べるのも大きな魅力です。
自宅まで査定に来てくれる「出張買取」。
楽器を梱包して送るだけの「宅配買取」。
もちろん、直接お店に持ち込む「店頭買取」もあります。
大きな楽器や重いアンプなんかは、自宅まで来てもらえると本当に助かります。
査定料や出張料、送料なんかが無料のところも多いみたいなので、手間をかけずに、かつ適正価格で手放したい場合に、すごく有力な選択肢になると思います。
とりあえず「自分の楽器、いくらになるんだろう?」と相場を知るために査定だけお願いしてみる、という使い方も賢いですよね。
方法2:楽器店での下取り
次に「下取り」です。
これは、新しい楽器を買う予定がある方にとっては、とても便利な方法かもしれません。
例えば、新しいギターを買う時に、今持っている古いギターをそのお店に引き取ってもらい、新しいギターの価格から「下取り価格分」を値引きしてもらう、という仕組みです。
楽器屋さんで「下取り強化中!」みたいなポスター、見たことありますよね。
この方法の一番のメリットは、なんといっても「手軽さ」です。
新しい楽器の購入と、古い楽器の売却が、同じお店で一度に完結しますからね。
古い楽器を持っていって、新しい楽器を持って帰ってくる(あるいは、差額を払う)だけなので、非常にスムーズです。
ただ、一般的に言われていることとして、「下取り価格」は、先ほどの「買取サービス」での純粋な「買取価格」と比べると、少し安めになる傾向があるようです。
お店側としては、新しい楽器を買ってもらうためのサービス、という側面が強いからかもしれませんね。
それに、当然ですが「新しい楽器を買う」ことが前提になります。
なので、「次に買う楽器が決まっている」かつ「多少安くても、とにかく手間なく乗り換えたい」という方に向いている方法と言えそうです。
「もう楽器はやめるから、売るだけ売りたい」という場合には、この方法は選べない、ということになりますね。
方法3:フリマアプリ・ネットオークション
続いては、最近すごく身近になった「フリマアプリ」や「ネットオークション」で売る方法です。
メルカリやヤフオク、ラクマなんかをイメージしてもらえると分かりやすいと思います。
これは、業者を介さずに、個人(あなた)が直接、別の個人(欲しい人)に売る「CtoC(C2Cとも言いますね)」という形です。
この方法の最大の魅力は、なんといっても「価格」!
業者さんのマージン(利益)が発生しないので、うまくいけば、買取サービスや下取りよりも、ずっと高い値段で売れる可能性があります。
「このエフェクター、こんな値段で売れるの!?」と驚くことも、時にはあるかもしれません。
しかし、その反面、ものすごーく「手間」がかかるのが、この方法の覚悟すべき点です。
まず、楽器の写真をキレイに撮って、キズや状態を細かく説明する文章を考えて、適正な価格を自分で設定して…と、出品するまでが一苦労。
売れたら売れたで、今度は楽器を丁寧に梱包して、発送手続きをしなければなりません。
特にギターやキーボードのような大きな楽器は、梱包資材(ダンボールなど)を調達するのも大変ですし、送料も結構かかります。
その上、購入希望者さんからの質問に答えたり、値下げ交渉に応じたり、最悪の場合「届いたけど音が鳴らない」「説明にないキズがあった」といったクレーム対応やトラブルに発展するリスクも、ゼロではありません。
もちろん、販売価格の数%(10%とか)を手数料としてプラットフォームに支払う必要もあります。
「高く売れるかも」という夢はありますが、かなりの時間と労力、そしてリスクを覚悟する必要がある、と私は思います。
方法4:寄付・譲渡(知人や団体へ)
4つ目は、お金に変えるのではなく、「誰かに使ってもらう」ことを選ぶ方法です。
例えば、楽器を始めたいと言っている友人や親戚に譲る。
あるいは、地域の学校の吹奏楽部や軽音楽部、児童養護施設、または楽器の寄付を受け付けているNPO団体などに「寄付」するという道もあります。
この方法の最大のメリットは、金銭的な価値以上に、「喜んでもらえる」「役に立てる」という精神的な満足感や、社会貢献になるという点ですよね。
自分の大切にしていた楽器が、また誰かの手で音を奏でてくれるなんて、とても素敵なことだと思います。
ただ、これも少し手間がかかる点があります。
まず、「譲渡先・寄付先を自分で探さなければならない」ということです。
知人に声をかけるにしてもタイミングがありますし、団体に寄付する場合も、その団体が今、その楽器を本当に必要としているかを確認する必要があります。
「とりあえず送ればOK」というわけではなく、事前に連絡を取って、楽器の状態を伝えて、受け入れ可能かを確認するのがマナーですよね。
また、送る場合の送料は、こちら(譲る側)が負担するのが一般的なようです。
「お金にはならないけれど、誰かのために役立てたい」という、温かい気持ちを持っている方に向いている方法ですね。
方法5:自治体などでの廃棄処分
そして最後、5つ目の方法が「廃棄処分」です。
これは、いわゆる「粗大ゴミ」として、お住まいの自治体のルールに従って、費用を払って処分してもらう方法になります。
これは、これまで紹介した4つの方法とは大きく異なり、楽器が「活用」される道ではありません。
あくまで「モノとして捨てる」という選択肢です。
もちろん、どうしようもなく壊れていて音が出ない、パーツも取れていて修理も不可能、誰も引き取り手がつかない…という状態であれば、この方法を選ばざるを得ない場合もあると思います。
その際は、まず自治体のホームページや窓口で、「楽器(ギター、キーボードなど)」の処分方法をしっかり確認する必要があります。
処分費用はいくらかかるのか、どうやって申し込むのか、どこに出せばいいのか、ルールは地域によって様々ですからね。
ただ、これは本当に「最終手段」として考えておくべきかな、と個人的には思います。
「面倒だから捨てちゃえ」と決める前に、もしかしたら「方法1:楽器買取サービス」なら、壊れているように見えても部品取りなどで値段がつく可能性もゼロではないかもしれません。
捨てるのは、いつでもできますからね。
まずは他の活用できる道を模索してみて、それでもダメだった場合の選択肢、と位置づけておくのが良いのではないでしょうか。
【徹底比較】あなたに最適な楽器の処分方法はどれ?状況別メリット・デメリット

前のセクションで、5つの手放し方の特徴をざっと見てきましたね。
「なるほど、色々あるんだな」というのは分かったけど、「じゃあ、結局私にはどれが一番いいの?」というのが、一番知りたいところだと思います。
わかります。
ここでは、いよいよ、その5つの方法を、いろんな角度から徹底的に比較していきます。
ただ、先に言ってしまうと、「誰にとっても、これが絶対にベスト!」という唯一無二の方法は、残念ながら無いんです。
なぜなら、あなたが「何を一番優先したいか」によって、選ぶべき道が変わってくるから。
「とにかく高く売りたい」のか、「面倒なのはイヤ」なのか、「新しい楽器が欲しい」のか。
ここでは、そうした「状況別」に、それぞれの方法のメリットとデメリットを深掘りしていきます。
「私の場合は、これだな」と当てはめながら、読んでみてくださいね。
あなたにとっての「最適な答え」が、きっと見つかるはずです。
状況別①:少しでも高く・お得に手放したい
まず、誰もが一度は考えること。
「どうせ手放すなら、1円でも高く売りたい!」。
その気持ち、すごくよく分かります。
大切にしてきた楽器なら、なおさらですよね。
この「価格」を最優先にするなら、選択肢は実質的に2つに絞られるかなと思います。
それは、「フリマアプリ・ネットオークション」か、「楽器買取サービス(専門業者)」です。
「寄付・譲渡」や「廃棄処分」は、お金にはなりませんからね。
「下取り」も、新しい楽器の購入が前提ですし、価格自体は買取より安めなのが一般的、と言われています。
メリット:高額査定の可能性、専門知識
「フリマアプリ」の最大のメリットは、前のセクションでも触れましたが、個人間での直接取引なので、うまくいけば「最高値」が期待できる点です。
間に業者が入らない分、マージンが引かれませんから、買取業者の査定額よりも高く売れるケースは、確かにあります。
一方、「楽器買取サービス」のメリットは、「専門知識」による適正価格の提示です。
例えば、自分では価値が分からない古いヴィンテージ楽器や、マニアックな機材だった場合。
フリマアプリだと適正価格が分からず安く売ってしまう危険もありますが、専門業者なら、その楽器の「本当の価値」を見抜いて、想像以上の高額査定をつけてくれる可能性があります。
「価値があるもの」ほど、専門家に見てもらうメリットは大きい、と私は思います。
デメリット:業者選びの手間、すぐ現金化できない場合も
では、デメリットはどうでしょうか。
「フリマアプリ」は、もうお分かりの通り、「とにかく手間がかかる」ことと、「トラブルのリスク」ですよね。
写真撮って、説明文書いて、梱包して、発送して…この労力を「1円でも高く売るため」と割り切れるかどうかがポイントです。
「楽器買取サービス」のデメリットとしては、まず「業者選びの手間」があるかもしれません。
少しでも高く売るためには、1社だけでなく、2~3社に相見積もり(複数の業者に査定してもらうこと)を取るのがセオリーと言われています。
そのやり取りの手間は、少し発生しますね。
また、宅配買取を利用した場合、楽器を送ってから査定、金額に合意して、それから入金、という流れになるので、売れるまでに少し時間がかかる場合もあります。
「今すぐ現金が欲しい!」というスピード感を求める場合には、ちょっとじれったいかもしれません。
状況別②:とにかく手間をかけずに処分したい
次は、「価格も大事だけど、それよりも面倒なのは絶対にイヤ!」という、「手軽さ」を最優先したい場合です。
仕事や家事が忙しくて、楽器の処分にそんなに時間をかけていられない、という方も多いと思います。
この場合、有力な候補になるのは「楽器買取サービス(特に出張・宅配)」でしょう。
あるいは、もう価値を問わないと割り切るなら「廃棄処分」も、ある意味「手軽」とは言えます。
逆に、最も手間がかかる「フリマアプリ」は、この時点で真っ先に選択肢から外れることになりますね。
「寄付・譲渡」も、相手を探す手間を考えると、手軽とは言い難いかもしれません。
メリット:出張買取や宅配買取の手軽さ
「楽器買取サービス」の手軽さは、その買取方法の多様性にあります。
特に「出張買取」は、すごく楽だと思います。
ネットや電話で予約すれば、あとは査定スタッフさんが自宅まで来てくれて、その場で査定、金額に納得すれば、楽器を運び出してくれて、現金(または振込)を受け取るだけ。
大型のアンプや電子ピアノなど、自分で運ぶのが困難なものには、最適ですよね。
「宅配買取」も、手間が少ない方法です。
業者によっては、梱包用のダンボールや緩衝材を無料で送ってくれる「宅配キット」なんてサービスもあるようです。
それに楽器を入れて、指定された運送業者さんに集荷に来てもらえば、あとは査定結果を待つだけ。
家から一歩も出ずに完結できるのは、大きなメリットです。
「廃棄処分」も、自治体に電話やネットで申し込んで、指定された日時に、指定された場所に出しておけば、持っていってくれます。
手続き自体は、比較的シンプルですよね。
デメリット:廃棄処分の費用、買取不可の場合も
「手軽さ」を求めた場合のデメリットも見ておきましょう。
「廃棄処分」の最大のデメリットは、当然ですが「処分費用がかかる」ことと、楽器の価値が「ゼロ(むしろマイナス)」になることです。
まだ値段がついたかもしれないものを、お金を払って捨てることになる訳ですから、これは大きなマイナスポイントです。
「楽器買取サービス」のデメリットとしては、「必ず買い取ってもらえるとは限らない」という点でしょうか。
あまりにも状態が悪かったり、安価すぎるモデルだったりすると、「申し訳ありませんが、お値段がつけられません」と買取不可になるケースもあるようです。
その場合、出張買取だとそのまま(無料で)引き取ってくれる業者もあるみたいですが、宅配買取だと、返送してもらうのに送料が自己負担になることも…。
そうなると、結局「送った手間」だけがかかってしまい、別の方法(廃棄など)を考え直すという、二度手間になる可能性もゼロではない、ということは知っておいた方がいいかもしれません。
状況別③:新しい楽器の購入資金にしたい
3つ目の状況は、具体的です。
「今持っている楽器を手放して、それを元手に新しい楽器を買いたい!」。
すでに、次に欲しいモデルが決まっている、なんて場合ですね。
この「買い替え」のケースでは、もう選択肢はほぼ一択と言ってもいいかもしれません。
それは、「楽器店での下取り」です。
もちろん、他の方法(買取サービスやフリマで売って、そのお金で新品を買う)も可能ですが、「スムーズさ」において、下取りに勝るものはありません。
メリット:下取りのスムーズさ
「下取り」のメリットは、前のセクションでもお話しした通り、その「ワンストップの手軽さ」に尽きます。
新しい楽器を買いに行くそのお店に、古い楽器を持っていくだけ。
「これを下取りに出して、これをください」と言えば、お店の人が「下取り価格は〇〇円ですね。では、新しい楽器代金から差し引いて、差額は△△円です」と、すべて計算してくれます。
古い楽器を売る手間と、新しい楽器を買う手間が、一度に終わる。
これは、他の方法にはない、圧倒的なメリットです。
特に、同じお店で何度も買い替えをしているような、行きつけの楽器屋さんがある方にとっては、話も早くて一番楽な方法でしょうね。
デメリット:下取り価格は買取より安め?
一方で、デメリットとしてよく指摘されるのが、「価格」です。
一般的に、「下取り価格」は、専門の「買取サービス」の査定額よりも、安価になる傾向があると言われています。
これは、お店側からすれば「新しい楽器を買ってもらうためのサービス」という側面が強いため、仕方がない部分もあるのかもしれません。
「その手軽さのための手数料」と割り切れるなら良いのですが、「買い替えだけど、今持ってる楽器はできるだけ高く評価してほしい!」と強く思うなら、少し立ち止まった方がいいかもしれません。
そういう場合は、ちょっと手間ですが、先に「楽器買取サービス」で査定額を出してもらって、それから楽器屋さんの「下取り額」と天秤にかける、という方法が一番賢いやり方だと言えそうです。
「買取だと5万円だけど、下取りだと3万円。この2万円の差を、手軽さで買うか、手間をかけて取りにいくか」という、具体的な判断ができるようになりますからね。
状況別④:誰かに使ってほしい・社会貢献したい
「もう自分は弾かないけど、この楽器を捨てるのは忍びない」。
「お金にならなくてもいいから、誰か必要としている人に使ってほしい」。
そういった、「お金」よりも「楽器の未来」や「社会的な意義」を優先したいという、温かい気持ちをお持ちの方もいらっしゃると思います。
この場合は、迷わず「寄付・譲渡」という選択肢になりますね。
これは、他の4つの方法とは、目的がまったく異なる、とても素敵な手放し方だと思います。
メリット:喜ばれる、社会貢献になる
この方法のメリットは、言うまでもなく「精神的な満足感」です。
あなたの楽器が、例えば、学校の軽音楽部で新しい世代の手に渡ったり、施設の子どもたちに音楽の楽しさを届けたりするかもしれません。
「ありがとう」と喜んでもらえること、自分の楽器が社会のどこかで役に立っていると実感できることは、お金には代えられない、本当にプライスレスな価値ですよね。
自分の家でホコリをかぶっているよりも、楽器自身にとっても、ずっと幸せな道だと思います。
思い出の詰まった楽器だからこそ、こういう「活かし方」を選ぶというのは、非常に尊い選択だと感じます。
デメリット:譲渡先を探す手間、送料負担など
ただし、この素敵な方法にも、現実的な「手間」はかかります。
一番のハードルは、「譲渡先・寄付先を自分で見つける」ことです。
楽器の寄付を受け付けているNPO団体や施設をインターネットで探したり、近隣の学校に問い合わせてみたり、といった行動が必要になります。
そして、大事なのは、相手が「本当にその楽器を必要としているか」を確認すること。
「何でもいいから送ってください」という団体は少なく、楽器の状態や種類によっては、受け入れをお断りされる場合もあるようです。
良かれと思って送ったものが、逆に相手の迷惑になってしまっては、本末転倒ですからね。
事前のすり合わせは、必須です。
また、楽器を送る際の「送料」は、基本的に寄付する側(つまり、あなた)が負担するのが一般的のようです。
「誰かの役に立ちたい」という純粋な気持ちと、それを実行するための少しの手間とコスト。
その両方が必要になるのが、この方法ですね。
状況別⑤:壊れている・値段がつかない楽器
最後の状況は、ちょっと悲しいケースです。
「もう、どう見ても壊れている」。
「音が出ない、ネックが折れている」。
「そもそもが数千円で買った入門モデルで、価値があるとは思えない」。
こういった、他の方法ではどうにもならなさそうな楽器の場合ですね。
この場合は、残念ですが「廃棄処分」が、最も現実的な選択肢となってくるでしょう。
メリット:廃棄処分の確実さ
「廃棄処分」のメリットは、その「確実性」です。
お住まいの自治体が定めるルール(粗大ゴミの申し込み方法や料金)に従って手続きをすれば、法に則って、確実にその楽器を手放す(処分する)ことができます。
他の方法のように「売れるかな?」「引き取ってもらえるかな?」と悩む必要がありません。
「ルール通りに、お金を払って、処分する」。
非常にドライですが、確実な方法ではあります。
どうしようもない状態の楽器を、家から無くしたい場合には、この方法を選ぶことになります。
デメリット:処分費用、まだ価値があったかも?
デメリットは、もちろん「処分費用がかかる」ことです。
楽器のサイズによって、数百円から数千円の費用が発生するのが一般的です。
そして、もう一つのデメリットは、精神的なものかもしれません。
それは、「本当に捨てるしか無かったのかな?」という、ちょっとした後悔が残る可能性です。
実は、ここが結構ポイントだと私は思っていて。
素人目には「もうガラクタだ」と見える楽器でも、専門家(つまり楽器買取サービスの査定士さん)が見たら、「あ、これはパーツ取りとして価値がありますね」とか「修理すれば十分使えるので買い取れますよ」となるケースが、意外とあるらしいんです。
「どうせダメだろう」と自分で決めつけてお金を払って捨てたものが、実は数千円でも値段がついたかもしれない…。
それを知ったら、ちょっとショックですよね。
なので、壊れているように見える楽器でも、廃棄処分を決める前に、「ダメ元で」一度、楽器買取サービスに査定を依頼してみる、というのは、賢明な判断かなと思います。
そこで「やはり値段がつきません」と言われてから、廃棄処分を選んでも、遅くはありませんからね。
一覧表でチェック!5つの方法を項目別に比較
さて、ここまで状況別にメリット・デメリットを見てきましたが、情報が多くて頭が混乱してきたかもしれませんね。
最後に、ここまでの内容を、シンプルな一覧表(比較表)にまとめてみました。
5つの方法を、「何を重視するか」という観点で、◎ ○ △ × のような感じで評価しています。
あくまで、一般的な傾向としての目安ですが、全体像をパッと把握するのに役立ててみてください。
(◎:非常に優れている ○:優れている △:どちらとも言えない/状況による ×:不向き・劣る)
| 比較項目 | 楽器買取サービス | 楽器店での下取り | フリマアプリ | 寄付・譲渡 | 廃棄処分 |
|---|---|---|---|---|---|
| 価格の期待度 (高く売れるか) | ○ (適正価格) | △ (安め傾向) | ◎ (最高値の可能性) | × (0円) | × (マイナス費用) |
| 手間の少なさ (手軽さ) | ◎ (出張・宅配) | ○ (購入と同時) | × (非常に手間) | △ (相手探しの手間) | ○ (手続きのみ) |
| スピード (処分・現金化まで) | ○ (出張・店頭は早い) | ◎ (購入と同時) | △ (売れるまで) | △ (相手次第) | ○ (指定日) |
| トラブルのリスク | ○ (低い・対業者) | ◎ (ほぼ無し) | × (高い・対個人) | △ (ミスマッチの可能性) | ◎ (ほぼ無し) |
| 精神的満足度 (社会貢献) | △ (リユース) | △ (リユース) | ○ (喜ばれる) | ◎ (貢献度大) | × (罪悪感?) |
どうでしょうか。
こうして見ると、どの方法にも良い面と、ちょっと気になる面があるのが分かりますよね。
例えば「楽器買取サービス」は、価格・手間・スピード・リスクのバランスが、一番取れているように見えませんか。
「フリマアプリ」は価格は魅力的だけど、他が全部大変。
「下取り」はとにかく楽だけど、安くなりがち。
この表を参考に、ご自身の状況と照らし合わせて、「自分はここを一番重視したいから、この方法が良さそうだな」というのを、ぜひ見つけてみてください。
迷ったら「楽器買取サービス」がおすすめな理由

さて、ここまで5つの方法を、状況別に詳しく比較してきました。
「よし、私はフリマアプリで頑張ってみよう!」とか、「新しいの買うから下取りが楽だな」と、ご自身の進むべき道が見つかった方もいらっしゃるかもしれません。
でも、きっとこう思っている方も多いんじゃないでしょうか。
「うーん、比較は分かったけど、やっぱり決め手に欠けるな…」と。
フリマアプリは、やっぱり手間とトラブルが怖い。
かといって、お金を払って「廃棄」するのは、どうにも抵抗がある。
「寄付」は素晴らしいけど、相手を探すのがちょっとハードル高いな。
「下取り」は、そもそも買い替える予定がないし…。
そんな風に、どの選択肢にも「うーん」と引っかかる部分があって、一歩を踏み出せないでいる。
もし、あなたが今そんな状況なら、私は「楽器買取サービス」を、まず最初の検討候補にしてみることをおすすめしたいな、と思います。
なぜなら、前のセクションの比較表でもちょっと触れましたが、この方法が、価格、手間、安全性といった様々な面で、一番「バランスが取れている」と、個人的に感じるからです。
その理由を、もう少し具体的にお話しさせてください。
理由1:専門知識で適正価格が期待できる
まず、おすすめしたい一番大きな理由が、これです。
「楽器の価値を、ちゃんと分かってくれる」という安心感。
例えば、近所の総合リサイクルショップに楽器を持っていったとします。
もちろん、買い取ってはくれるかもしれませんが、そこの店員さんが楽器に詳しいとは限りませんよね。
もしかしたら、本当はすごく価値のあるヴィンテージギターなのに、「古いギターですね」の一言で、すごく安く見積もられてしまうかも…。
想像するだけで、ちょっと悲しくなりませんか。
その点、楽器買取を「専門」にしている業者は、楽器専用の査定士さんがいます。
ブランドやモデル名はもちろんですけど、製造年、状態、現在の市場での人気、パーツがオリジナルかどうか…そういった細かいところまで見て、その楽器が持つ「本来の価値」を評価してくれると言われています。
フリマアプリだと、この「適正価格」を自分で判断しなきゃいけないのが、すごく難しいんですよね。
安すぎたら損だし、高すぎたら売れないし。
大切にしてきた楽器だからこそ、その価値をしっかり見抜いてくれる専門家に任せるのが、一番納得のいく価格につながるんじゃないかな、と私は思います。
理由2:自宅にいながら査定・買取OK(出張・宅配)
2つ目の理由は、なんといっても「手軽さ」です。
楽器を手放す時って、「面倒くさい」が一番の敵だと思うんです。
特に、電子ピアノやドラムセット、大型のベースアンプなんかは、「これ、どうやって運び出すの…」と考えるだけで、もう嫌になっちゃいますよね。
そんな時、「出張買取」というサービスは、本当に救世主です。
電話やネットで予約すれば、あとは自宅で待っているだけ。
査定士さんが家まで来てくれて、査定から、金額の合意、そして「運び出し」まで、全部やってくれるんです。
こっちは、それを見ているだけ(と、身分証の提示くらい)です。
なんて楽なんだろう、と思いますよね。
もちろん、ギターやエフェクターみたいな比較的小さな楽器の場合でも、「宅配買取」があります。
業者さんが梱包用のダンボールや緩衝材をセットにした「宅配キット」を無料で送ってくれることも多いようです。
それに詰めて、集荷に来てもらうだけ。
お店に持っていく手間も、フリマアプリみたいに自分で梱包材を探す手間もいらない。
この「面倒くささ」を徹底的に排除してくれるシステムは、忙しい私たちにとって、すごく大きなメリットだと感じます。
理由3:フリマアプリのような個人間トラブルがない
これも、私がすごく大きなメリットだと感じている点です。
フリマアプリって、確かに高く売れる可能性は魅力的ですけど、やっぱり「個人対個人」の取引って、ちょっと怖くないですか。
私は結構、ビビってしまうタイプで…。
例えば、すごく丁寧に梱包して送ったつもりでも、相手から「届いたらネックが反っていた」「説明にないキズがあった」なんてクレームが来たらどうしよう、とか。
しつこい値下げ交渉のコメントに、どう返事しよう、とか。
自分の住所や名前を、見ず知らずの人に知らせるのも、なんとなく抵抗がある、とか。
こういう、お金には代えられない「精神的なストレス」が、フリマアプリには、どうしても付いて回る気がします。
その点、買取サービスの相手は「業者(プロ)」です。
取引は、すべてビジネスライク。
査定士さんが楽器の状態をプロの目で見て、「この状態なので、〇〇円です」と金額を提示する。
私たちがやるのは、その金額を見て、「OKです(売ります)」か「うーん、やめておきます(売りません)」のどちらかを答えるだけ。
そこに、感情的なやり取りや、後からのクレームは、基本的には発生しません。
この「あっさり感」と「安全性」は、何物にも代えがたい「楽さ」だと、私は思います。
理由4:壊れている・古い楽器でも査定可能な場合がある
4つ目の理由は、「もったいない」を防げる可能性です。
前のセクションでも少し触れましたが、「もう音も出ないし、ボロボロだし、これはもうゴミだな」と、自分で判断してしまうのって、結構危険だと思うんです。
なぜなら、それを「廃棄処分」にすると、お金を払って(粗大ゴミ代)捨てないといけないから。
でも、ちょっと待ってください。
素人目には「ガラクタ」にしか見えなくても、専門業者の目から見たら「お宝」かもしれません。
いや、お宝とまではいかなくても、「このパーツだけ欲しい」とか、「このモデルは修理して再販するノウハウがある」とかで、値段がつくケースって、実は少なくないらしいんです。
「買取価格 0円」なら、まあ諦めもつきます。
でも、「買取価格 3,000円」とかなったら、どうでしょう。
もし、それを知らずに、お金(例えば500円)を払って捨てていたら…。
3,000円もらえるはずが、500円払ってるわけですから、3,500円も損した気分になりませんか。
そう、買取サービスは、「捨てる」という選択肢を選ぶ前の、「本当に価値がないか?」を確認できるセーフティーネットの役割も果たしてくれるんです。
「どうせダメだろう」と諦める前に、査定だけなら無料のところがほとんどですから、ダメ元で一度見てもらう。
それから捨てても、全然遅くありませんからね。
理由5:複数業者で比較(相見積もり)して選べる
最後の理由は、「自分で選べる」という納得感です。
例えば、楽器屋さんの「下取り」だと、そのお店が提示する金額が、ほぼすべてですよね。
そこで「え、安くないですか?」と言っても、「まあ、こんなもんですよ」と言われたら、なかなか交渉は難しいかもしれません。
でも、楽器買取サービスは、世の中にたくさんあります。
そして、その多くが「無料査定」を競ってやっています。
ということは、私たち利用者側は、「A社」「B社」「C社」と、複数の業者に査定をお願いする「相見積もり(あいみつもり)」が、とてもやりやすい状況にあるんです。
A社は「ギターの状態は良いですが、人気モデルではないので5万円です」。
B社は「うち、今そのモデル探してるんですよ!6万円出します!」。
C社は「5万5千円ですが、今日決めてくれるなら、出張料をサービスしますよ」(※例です)。
こんな風に、いくつかの選択肢を並べて、「じゃあ、一番高いB社にお願いしよう」とか、「金額は少し下がるけど、対応が一番丁寧だったC社にしよう」とか。
自分自身で、価格やサービスを「比較」して、「選ぶ」ことができる。
この「やらされた感」じゃなくて、「自分で決めた感」が、後悔のない楽器の手放し方に繋がる、すごく大事なポイントなんじゃないかな、と思います。
楽器買取サービスを賢く利用する流れと高価買取のコツ

前のセクションで、「迷ったら楽器買取サービスがおすすめかも」というお話をさせていただきました。
「なるほど、それなら一度試してみようかな」と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、いざ利用するとなると、「どういう手順で進むの?」「何だか面倒くさそう…」と、また新たな不安が出てくるかもしれません。
それに、どうせ売るなら、やっぱり1円でも高く買い取ってほしい!というのが人情ですよね。
わかります。
ここでは、そんな疑問や要望にお応えするために、楽器買取サービスの「基本的な流れ」と、知っておくと査定額アップに繋がるかもしれない「高価買取のコツ」を、できるだけ分かりやすく解説していきます。
このひと手間を知っているか知らないかで、数千円、あるいはそれ以上の差が出ることも…あるかもしれませんよ。
ぜひ、査定に出す前にチェックしてみてください。
買取サービスの主な流れ(出張・宅配・店頭)
楽器買取サービスには、大きく分けて3つの買取方法がある、というお話をしました。
「出張買取」「宅配買取」「店頭買取」の3つですね。
どの方法を選んでも、最終的に楽器を売る、というゴールは同じですが、そこに至るまでのステップが少しずつ違います。
「知らない」というだけで不安になることもありますから、まずはそれぞれの流れを、時系列で見ていきましょう。
ご自身の状況(楽器の大きさや、お住まいの地域、忙しさなど)に合わせて、「自分にはどれが合ってるかな」と想像しながら読んでみてください。
ちなみに、どの方法でも、古物営業法という法律に基づいて「身分証明書(運転免許証や健康保険証、マイナンバーカードなど)」の提示は必須になるようです。
これは、事前に準備しておくとスムーズですね。
出張買取の場合
これは、ピアノやドラムセット、大型アンプなど、「自分で運ぶのが困難な楽器」に、特におすすめな方法です。
もちろん、ギター1本からでも対応してくれる業者が多いみたいですよ。
【流れ】
1. 申込み(電話・Web):
まず、業者のホームページや電話から「出張買取をお願いします」と申し込みます。
この時、楽器の種類やモデル名、状態などを聞かれることが多いので、分かる範囲で伝えておくと話が早いです。
2. 日程調整:
業者さんと相談して、「〇月〇日の午後〇時頃」というように、査定スタッフさんに自宅に来てもらう日時を決めます。
3. 当日、自宅で査定:
予約した日時に、査定士さんが来てくれます。
玄関先や、楽器のあるお部屋で、実際に楽器を見てもらい、査定がスタートします。
かかる時間は楽器の点数にもよりますが、1点なら10分~30分くらいが目安でしょうか。
4. 金額提示・合意:
査定が終わると、「〇〇円でいかがでしょうか」と金額が提示されます。
この金額に納得できれば「お願いします」と伝えます。
(もし納得いかなければ、ここで断っても大丈夫です。※キャンセル料の有無は事前に確認を)
5. 楽器の運び出し・支払い:
合意したら、契約書(同意書)にサインし、身分証を提示します。
その後、スタッフさんが楽器を丁寧に運び出してくれます。
これが本当に助かりますよね。
代金は、その場で現金で支払われるか、後日銀行振込になるか、業者によって異なるようです。
一番「お任せ」で楽ちんな方法だと、私は思います。
宅配買取の場合
これは、ギターやエフェクター、管楽器など、比較的「梱包して送れるサイズ」の楽器に向いている方法です。
「日中、家で待っている時間がない」「知らない人を家にあげるのはちょっと…」という方にも人気みたいですね。
【流れ】
1. 申込み(電話・Web):
出張買取と同様に、まずは申し込みます。
この時、梱包用のダンボールや緩衝材がセットになった「無料宅配キット」を送ってもらうか、自分で用意するかを選ぶことが多いようです。
2. 梱包キット受取(or自分で梱包):
宅配キットを申し込んだ場合は、それが届くのを待ちます。
届いたら、説明書に従って楽器を丁寧に梱包します。
(自分で用意する場合は、楽器が破損しないよう、厳重に梱包する必要がありますね)
3. 楽器の発送(集荷):
梱包ができたら、業者指定の運送会社(ヤマト運輸や佐川急便など)に、集荷依頼の電話をします。
送料は「着払い」がほとんどなので、こちらが払う必要はないことが多いです。
4. 到着後、査定:
楽器が業者に到着すると、順次、専門の査定士さんが査定を行います。
到着したその日、あるいは翌営業日くらいに査定結果が出ることが多いようです。
5. 査定結果の連絡(メール・電話):
査定が終わると、「お送りいただいた楽器は、〇〇円になりました」と、メールや電話で連絡が来ます。
6. 金額合意・入金:
提示された金額に納得できれば、その旨を返信します。
その後、指定した銀行口座に、代金が振り込まれます。
もし金額に納得いかない場合、キャンセル(返送)を希望することも可能ですが、この時の「返送料」が、業者負担か、自己負担(お客様負担)か、これは業者によって対応が分かれる、すごく大事なポイントです。
申込みの時点で、キャンセル時の返送料がどうなるかは、必ず確認しておいた方がいいと思います。
店頭買取の場合
これは、一番シンプルでスピーディーな方法です。
「家の近所に、ちょうど良い楽器買取店がある」という方や、「今すぐ現金が欲しい!」という方に向いています。
【流れ】
1. お店の営業時間内に楽器を持ち込み:
売りたい楽器と、身分証明書を持って、直接お店に行きます。
予約は不要なことが多いですが、混雑していると待たされるかもしれません。
2. 査定(待ち時間発生):
受付で「買取をお願いします」と伝えると、査定が始まります。
その間、店内で待っているか、番号札をもらって一旦お店を出るか、といった感じですね。
査定時間は、混雑状況や楽器の点数によります。
3. 金額提示・合意:
査定が終わると、番号で呼ばれ、査定額が提示されます。
「〇〇円になりますが、いかがなさいますか?」と聞かれます。
出張買取と同じく、ここで売るか売らないかを決めます。
4. 支払い:
金額に合意すれば、契約書にサインし、身分証を提示します。
そうすると、その場で「現金」で代金が支払われます。
3つの方法の中で、現金化までのスピードは、間違いなくこれが一番早いですね。
ただ、当然ですが、楽器を「自分で運ぶ」手間が最大のネックです。
車がないと、ギター1本でも結構大変ですよね。
【重要】少しでも高く売るための4つのコツ
さて、買取の流れがイメージできたところで、いよいよ本題です。
「どうすれば、少しでも高く買い取ってもらえるのか」。
もちろん、楽器自体の価値(モデルの人気や状態)が一番大きいのは間違いありません。
でも、それ以外にも、査定に出す側の「ちょっとした工夫」で、査定士さんの心証が良くなったり、プラス査定の材料になったりすることがあるんです。
ここでは、誰でも簡単にできる、4つの「コツ」をご紹介します。
これをやるかやらないかで、査定額が変わってくる可能性は、十分にあると思いますよ。
コツ1:キレイに掃除しておく
これは、基本中の基本かもしれませんが、ものすごく大事なことだと、私は思います。
考えてみてください。
あなたが査定士さんだったとして、ホコリまみれで指紋ベタベタの楽器と、ピカピカに磨き上げられた楽器、どちらに良い値段をつけたいと思うでしょうか。
もちろん、査定士さんはプロですから、汚れで価値を見誤ることはないかもしれません。
でも、やっぱり「うわ、汚いな…」と思われるより、「おお、大事に使われてきたんだな」と思われる方が、絶対に印象が良いはずです。
楽器専用のクロス(メガネ拭きのような柔らかい布でもOK)で、ボディのホコリや指紋を優しく拭き取ってあげる。
金属パーツがくすんでいたら、軽く磨いてあげる。
もしステッカーなどを貼っていたら、キレイに剥がせるものなら剥がしておく(※塗装を傷めそうな場合は無理しないでください!)。
たったこれだけでも、「この楽器は大切に扱われていた」という証拠になります。
それは、楽器内部の状態の良さ(例えば、電気系統のガリが少ないかも、とか)を類推させる材料にもなるかもしれません。
無理にコンパウンド(研磨剤)などで磨きすぎてキズをつけるのは本末転倒ですが、誰でもできる範囲の「清掃」は、絶対にやっておくべき「ひと手間」ですね。
コツ2:付属品(ケース・保証書など)を揃える
2つ目のコツは、「付属品は、あるだけ全部揃える」です。
これも、査定額に結構大きく影響すると言われています。
「付属品」とは、例えばこんなものです。
・純正のハードケース、ソフトケース
・ACアダプター、専用ケーブル、ペダル類(電子ピアノやエフェクターなど)
・取扱説明書
・保証書(※期限が切れていてもOK!)
・アーム(ギターの)や、その他の専用工具など
なぜこれらが大事かというと、業者が買い取った楽器を「次に売る時」に、付属品が揃っている方が、圧倒的に「売りやすい」からです。
次に買う人も、どうせなら新品の時に付いてきたものが全部揃っている方が嬉しいですよね。
特に、純正のハードケースや、そのモデル専用のACアダプターなどは、それが無いだけで数千円単位で減額されることもあるようです。
「保証書」も、期限が切れていても、「これは本物ですよ」という証明書代わりになったり、購入時期の目安になったりするので、プラス査定の材料になることがあります。
「どこかに仕舞い込んだはず…」という方は、査定に出す前に、ぜひ一度、押し入れやクローゼットの中を探してみてください。
そのひと手間が、査定額アップに直結するかもしれません。
コツ3:弦などの消耗品はそのままでもOK?
これは、特によくある疑問かなと思います。
「ギターの弦が、ちょっと錆びてるんだけど、査定前に新品に張り替えた方がいい?」。
気持ちはすごく分かります。
キレイな弦の方が、印象が良いに決まってますからね。
でも、結論から言うと、「そのままでもOKな場合が多い」ようです。
もちろん、あまりにも錆びていて、触るのもためらわれるような状態だと、マイナス印象になるかもしれません。
ですが、少し錆びている、あるいは古くなっている、という程度であれば、わざわざ新しい弦(数千円かかることもありますよね)を買って張り替える必要は、あまりないと言われています。
なぜなら、買取業者は、買い取った楽器を商品化する際に、どのみち全体のクリーニングやメンテナンスを行います。
その過程で、弦は新しいものに交換してしまうことがほとんどだからです。
こちらが張り替えたばかりの新品の弦でも、結局は交換されてしまうんですね。
なので、弦を張り替えたコスト(数千円)が、そのまま査定額にプラスされるかというと、残念ながら、そうはなりにくいようです。
「コツ1」の清掃は大事ですが、弦のような「消耗品」の交換までは、基本的にしなくて大丈夫、と覚えておくと良いかなと思います。
コツ4:複数の業者に見積もりを依頼する
そして、高価買取を目指す上で、これが「最強のコツ」かもしれません。
前のセクションでも少し触れましたが、「相見積もり(あいみつもり)」を取ることです。
つまり、「1社だけじゃなく、複数の業者に査定してもらう」ということですね。
なぜこれが大事か。
理由はシンプルで、「1社だけの査定額だと、それが本当に適正な金額なのか、判断できないから」です。
例えば、A社に査定してもらったら「5万円です」と言われたとします。
初めての査定なら、「そんなものか」と思って売ってしまうかもしれません。
でも、もしB社にも査定してもらったら「6万円です」と言われる可能性も、十分にあるんです。
業者によって、「今、このモデルの在庫が少ないから、強気で買い取りたい」とか、「うちはこのブランドの販売に強い」とか、いろんな事情があります。
だから、査定額に差が出るのは、当たり前のことなんですね。
さらに、「A社さんでは5万円だったんですけど、もう少し頑張れませんか?」と、B社に交渉する材料にも使えます。
これをやるとやらないとでは、最終的な買取金額が大きく変わってくる可能性があります。
もちろん、何社にも連絡して、査定してもらうのは「手間」がかかります。
でも、「とにかく高く売りたい」を優先するなら、この「相見積もり」の手間を惜しんではいけない、と私は思います。
最近では、複数の業者に一括で査定依頼ができるようなWebサービスもあるみたいなので、そういうのを活用するのも賢い手かもしれませんね。
買取業者を選ぶ際のチェックポイント
「相見積もりが大事なのはわかったけど、じゃあ、そもそも、どこの業者に頼めばいいの?」という疑問も湧いてきますよね。
ネットで「楽器 買取」と検索すると、本当にたくさんの業者がヒットします。
どこも「高価買取!」って書いてあるし…。
もちろん、「買取価格が高い」のが一番ですが、それ以外にも、安心して取引できる「信頼できる業者」を選ぶことも、すごく大事なポイントです。
私が業者を選ぶなら、こんなところをチェックするかな、というポイントをいくつか挙げてみますね。
・「楽器専門」の業者か?
→何でも買い取る総合リサイクルショップより、楽器専門の査定士がいるお店の方が、適正価格が期待できる気がします。
・各種手数料は「無料」か?
→「査定料」「出張料」「送料」「振込手数料」などが無料かどうか。
特に、宅配買取での「キャンセル時の返送料」が無料かどうかは、大きな違いです。
・買取実績や口コミ・評判は?
→その業者のホームページに、どんな楽器をいくらで買い取ったか、具体的な「買取実績」がたくさん掲載されているか。
また、SNSや口コミサイトで、実際に利用した人の「生の声(評判)」はどうかも、参考になるかもしれません。(サクラもいるかもしれませんが…)
・自分の楽器のジャンルに強そうか?
→ギター専門、ピアノ専門、管楽器に強い、DJ機器OK、など、業者によって得意分野がある場合もあります。
自分の売りたい楽器の買取を強化しているかどうかも、チェックポイントですね。
これらの点を総合的に見て、「ここなら信頼できそうだな」と思える業者を、2~3社ピックアップして、相見積もりを依頼するのが、王道なのかなと思います。
こんな楽器は買い取ってもらえない?(例)
「いろいろコツはわかったけど、そもそも、こんな状態の楽器でも買い取ってもらえるのかな…」という不安をお持ちの方もいるかもしれませんね。
前のセクションでも「壊れていても査定に出す価値あり」とは言いましたが、それでも「さすがにこれは難しいかも…」というケースも、残念ながらあるようです。
一般的に、買取が難しいとされる例としては、こんなものが挙げられます。
・コピー品、偽ブランド品
→これはもう、論外ですよね。
法律にも触れますし、絶対にNGです。
・盗品、あるいはその疑いがあるもの
→これも当然NGです。
身分証の提示が必須なのは、これを防ぐためでもあります。
・あまりにも破損がひどいもの
→例えば、ネックが真っ二つに折れているギターとか、鍵盤がいくつも無くなっているキーボードとか。
ただ、この「ひどい」の基準は業者さんによって違います。
「部品取り」として値段がつく場合もゼロではないので、諦める前に相談する価値はあります。
・動作に必要なパーツが完全に欠品しているもの
→例えば、専用のACアダプターがないと音が出せない電子楽器で、そのアダプターが無い、など。
ただ、これも汎用品で代用できるならOKな場合もあります。
・値段がつけられないほど安価な楽器
→例えば、数千円のミニキーボードや、おもちゃに近いような楽器など。
再販するためのコスト(クリーニングや送料)を考えると、買い取れない、という判断になることもあるようです。
結局のところ、これらも「業者さんの判断次第」な部分が大きいです。
「こんなの売れないだろう」と自分で決めつけずに、申込みの時点で「こういう状態なんですけど、査定可能ですか?」と、正直に聞いてみるのが一番早いと思います。
査定額に納得いかない場合の対処法
さて、いざ査定してもらって、金額が提示された!
…でも、「えっ、安すぎない…?」。
期待していた金額と、あまりにもかけ離れていると、ちょっとショックですよね。
そんな時、どうすればいいか。
まず、感情的にならずに、「なぜ、この金額になったのでしょうか?」と、理由を(もちろん、失礼のない口調で)尋ねてみるのは、アリだと思います。
「ここのキズが大きかったので減額になりました」とか、「今、このモデルの相場が全体的に下がっていて…」とか、プロの目から見た理由を教えてくれるかもしれません。
その理由に納得できれば、まあ仕方ないか、と思えるかもしれませんしね。
次に、もし「相見積もり」をしていて、他社の査定額をすでに知っているなら、交渉してみるチャンスです。
「実は、B社さんでは〇万円だったのですが、もし、それ以上になるなら、こちらでお願いしたいのですが…」といった感じでしょうか。
これで必ず上がるとは限りませんが、言ってみる価値はあります。
そして、いろいろ聞いたり、交渉したりしても、やっぱり「その金額では売りたくない」と思うなら。
その時は、「申し訳ありませんが、今回はやめておきます」と、キッパリ断ればOKです。
「出張料・査定料・キャンセル料」が無料の業者を選んでいれば、ここで何か費用を請求されることはありません。
「せっかく来てもらったのに悪いな…」と気まずく感じる必要は、まったくないんです。
査定額に納得して売るかどうかは、完全に私たち利用者の「権利」ですから。
納得いかないまま、モヤモヤした気分で手放すのが、一番の後悔になります。
大切な楽器ですから、最後は「自分で決めた」という納得感を持って、送り出してあげたいですもんね。
買取以外の方法(下取り・寄付・譲渡・廃棄)を選ぶ場合の注意点

ここまで、比較検討した結果、「楽器買取サービスがバランス良さそうだな」という視点でお話を進めてきました。
「じゃあ、買取サービス一択なの?」というと、もちろん、そんなことはありません。
あなたの状況や優先順位によっては、当然、他の方法がベストな選択になることだってあります。
「ちょうど新しいギターを買うから、下取りが一番スムーズだ!」
「手間はかかってもいい!フリマアプリで最高値を目指すぞ!」
「お金より、誰かに使ってもらえる方が嬉しいから、寄付先を探そう」
どの選択も、あなたが納得しているなら、それが正解だと思います。
ただ、その選んだ道で、「あ、こんなはずじゃなかった…」と後で後悔しないために。
それぞれの方法を選ぶ際に、「ここだけは、もう一度確認しておいて!」という「注意点」を、おさらいとして、いくつかお話しさせてください。
これを知っておくだけで、失敗するリスクをぐっと減らせるはずです。
下取り:お得に見えるけど「買取」と比較した?
まずは「下取り」です。
新しい楽器を買うお店で、古い楽器をそのまま引き取ってもらえる。
売却と購入がワンストップで済む、この「手軽さ」は、何物にも代えがたい、本当に大きなメリットですよね。
私も、もし買い替えなら、まずこの方法が頭に浮かぶと思います。
ただ、ここで一つだけ立ち止まって考えてみてほしいんです。
その「手軽さ」のために、あなたは「いくら」払っていますか?と。
どういうことかというと、前のセクションでも触れましたが、一般的に「下取り価格」は、専門の「買取サービス」の査定額よりも、安価になる傾向があると言われています。
仮に、楽器買取サービスに査定に出せば「5万円」の値がついたかもしれない楽器が、お店での下取りだと「3万円」だったとします。
その差額は「2万円」です。
あなたは、その「2万円」を、「ワンストップで済む手軽さの手数料」として、納得して支払えますか?ということです。
「2万円損しても、あの手間を考えたら全然OK!」と思うなら、それは素晴らしい選択です。
でも、「えっ、2万円も違うなら、ちょっと面倒でも買取サービスに売ってから、そのお金で新品を買いに行くよ!」と思うかもしれませんよね。
問題は、「比較しないと、その差額がいくらなのか分からない」ということです。
なので、下取りを選ぶと心に決めている方でも、ダメ元で(無料の)楽器買取サービスに一度査定だけ依頼してみて、「自分の楽器の買取相場」を把握しておく。
その上で、お店の提示する下取り額と天秤にかける。
それだけでも、納得感が全然違ってくるんじゃないかな、と私は思います。
寄付・譲渡:本当に必要とされているか確認を
次に、「寄付」や「譲渡」です。
お金に変えるのではなく、誰か必要としている人に使ってもらう。
自分の大切にしていた楽器が、また誰かの笑顔に繋がるなんて、本当に素敵な選択ですよね。
私も、もしそういう機会があれば、ぜひ選びたいなと思う方法です。
ただ、この素晴らしい選択にも、一つ、絶対に忘れてはいけない注意点があります。
それは、「相手が、本当にそれを必要としているか、を必ず確認する」ことです。
こちら側は「良かれと思って」の行動でも、受け取る側にとっては、それが「迷惑」になってしまうケースが、残念ながらあるようなんです。
例えば、学校の吹奏楽部に「古いトランペットですが、使ってください」と送ったとします。
でも、その学校では、すでに十分な数のトランペットが揃っていたり、あるいは、あまりにも状態が悪くて、修理するのに何万円もかかってしまったり。
「寄付してもらった手前、無下にもできないし、でも修理費もないし、置き場所も…」と、相手を困らせてしまう可能性があるんです。
それは、お互いにとって不幸なことですよね。
「いらないものを、ただ押し付ける」形になってはいけません。
ですから、知人に譲るにしても、団体に寄付するにしても、必ず事前に連絡を取って、「こういう状態の、こういう楽器なのですが、必要とされていますか?」と、相手のニーズをしっかり確認することが、最低限のマナーだと思います。
送料はどちらが持つのか、といった点も含めて、お互いが「良かったね」と思えるような、素敵な橋渡しにしてあげたいですもんね。
フリマアプリ:手数料・送料・梱包の手間を忘れずに
続いては「フリマアプリ」です。
「とにかく高く売りたい!」という方にとって、一番夢のある選択肢かもしれません。
うまくいけば、買取業者の査定額の、1.5倍や2倍で売れることも、理論上は可能ですからね。
ただ、ここで注意してほしいのは、「見かけの売上金額」に、惑わされないでほしい、ということです。
例えば、フリマアプリでギターが「5万円」で売れたとします。
「やった!5万円だ!」と喜ぶのは、まだ早いんです。
そこから、必ず「引かれるもの」がありますよね。
まずは、「販売手数料」。
プラットフォームにもよりますが、だいたい売上金額の「10%」(5万円なら5,000円)くらいが、まず引かれます。
これで、手残りは「4万5千円」です。
次に、一番の強敵が「送料」です。
ギターやキーボードのような大きな楽器を送るとなると、送料は安くありません。
サイズや距離にもよりますが、2,000円、3,000円、あるいはそれ以上かかることもザラです。
仮に送料が3,000円かかったとしたら、手残りは「4万2千円」になります。
さらに、忘れてはいけないのが「梱包資材代」。
楽器を送るための大きなダンボールや、緩衝材(プチプチなど)を、自分で調達しなければなりません。
これも、買えば数百円から千円以上かかるかもしれません。
もし、買取サービスなら査定額が「4万円」だったとしたら、どうでしょう。
あれだけ苦労して、写真撮って、説明文書いて、質問に答えて、ビクビクしながら梱包して、発送手続きして…。
その結果、手残りの差が「たった2千円」だったら?
「あの手間、私の時給で考えたら、むしろ赤字じゃない…?」なんてことにも、なりかねません。
フリマアプリを選ぶ際は、この「手数料」と「送料」、そして「自分の手間(時間)」を冷静に天秤にかけて、本当に割に合うのかを、一度シミュレーションしてみることを強くおすすめします。
廃棄処分:費用は?ルールは?最終手段として考えよう
そして、「廃棄処分」です。
いろいろ検討した結果、「もう捨てるしかない」という結論に至ることもあると思います。
この場合に注意すべきなのは、もうシンプルに「お住まいの自治体のルールを、絶対に確認してください」ということに尽きます。
「楽器の捨て方」って、本当に、自治体によってバラバラなんです。
例えば「ギター」一つとっても、ある地域では「粗大ゴミ」扱いで、コンビニで数百円のシールを買って貼って出す、というルールかもしれません。
でも、別の地域では「50cm以内に解体すれば、燃えないゴミ(無料)」だったり。
また別の地域では「市のクリーンセンターに、自分で直接持ち込まないといけない」だったり。
費用も、無料のところから、数千円かかるところまで、様々です。
これを「面倒だから」と確認せずに、適当なゴミの日に出したり、ましてや「その辺の山や川に捨てる(不法投棄)」なんてことは、絶対にやってはいけません。
法律違反で罰せられる可能性もありますし、何より、人としてダメですよね。
また、電子ピアノやエレクトーンなどは、「家電リサイクル法」や「小型家電リサイクル法」の対象品目になっていないかどうかも、確認が必要な場合があります。
「捨てる」と決めたら、まずは、お住まいの「市区町村名 楽器 ゴミ」などで検索して、正しいルールと費用を、必ず確認するようにしてください。
「捨てる」前に一度立ち止まって考える価値
そして、廃棄処分のルールを確認して、「よし、じゃあ、来週の粗大ゴミで申し込もう」と受話器を(あるいはスマホを)手に取る、その直前に。
もう一度だけ、本当に、もう一度だけでいいので、立ち止まって考えてみてほしいんです。
「その楽器、本当に『ゴミ』として処分するしかないのでしょうか?」と。
この記事で、私は何度もお伝えしてきました。
「自分では価値がない」と思い込んでいる、ホコリをかぶった古い楽器や、音が出ないジャンク品に見える楽器でも。
「楽器買取サービス」の専門家の目から見れば、「これは希少なモデルのパーツだから」「修理すれば蘇るから」と、値段がつく可能性は、決してゼロではないんです。
もし、廃棄処分に500円かかるとします。
でも、買取サービスに出したら、たとえ「100円」でも値段がついたとします。
その差は、たった600円かもしれません。
でも、「お金を払って捨てる」のと、「お金をもらって引き取ってもらう」のとでは、天と地ほどの違いが、気分的にありませんか。
「捨てる」と決断する前に、一度だけ、「ダメ元で」無料の査定に出してみる。
そこで「やはり値段がつきません」と言われたら、その時こそ、心置きなく廃棄処分を選べばいいんです。
そのワンクッションを挟むだけで、「もしかしたら、価値があったかも…」という、将来の後悔をなくすことができる。
その価値は、600円以上に大きいと、私は思います。
最終手段としての「廃棄」を選ぶ前に、ぜひ、その「ひと手間」を検討してみてください。
じゃあ、どこがいいの?タイプ別おすすめ楽器買取サービス4選

さて、「相見積もりが大事なのはわかったけど、じゃあ具体的にどこに?」と、業者さん選びで迷ってしまう方も多いと思います。
本当にたくさんの業者さんがありますからね。
ここでは、あくまで「こんなタイプのサービスがありますよ」という参考例として、ネット検索でもよく見かける、特徴が異なる4つのサービスをピックアップして、その特徴を(私が調べた範囲で)ご紹介します。
これが絶対!という訳ではなく、あなたの「何を優先したいか」と照らし合わせる材料にしてみてくださいね。
(※情報は変わる可能性もあるので、ご利用の際は必ず最新の公式サイトをご確認くださいね!)
① 総合力と安心感で選ぶなら「楽器高く売れるドットコム」
まず、よく名前を見かけるのが「楽器高く売れるドットコム」さんです。
私が調べた範囲では、ここは「株式会社マーケットエンタープライズ」という、東証プライム市場に上場している企業さんが運営しているサービスだそうです。
やっぱり、上場企業さんが運営しているというのは、私たち利用者にとっては「変な取引にはならなさそうだな」という「安心感」の面で、すごく大きなポイントだと個人的には思います。
楽器専門の査定士さんが、ギターやベースはもちろん、管楽器やDJ機器、ドラムセットまで、本当に幅広いジャンルに対応しているみたいですね。
買取方法も「宅配」「出張」「店頭」の3つが、全国(一部地域を除く)で選べるようなので、住んでいる場所や楽器の大きさに合わせて選べる、という利便性も高そうです。
ネット上の口コミを調べてみると、「対応が丁寧だった」「スピーディーで安心できた」といったポジティブな声が多く見られる印象です。
ただ、もちろん「思ったより査定額が低かった」という声もゼロではありませんでした。
これは、どの業者さんでもあることなので、やっぱり「ここ1社だけ」と決め打ちするよりは、比較する候補の「軸」として、まず査定をお願いしてみるのが良いのかもしれません。
「初めて楽器を売るから、とにかく不安」「信頼できる大手に任せたい」と考える方にとって、まず候補に入ってくる、総合バランス型サービスなのかな、という印象を受けます。
② スピード重視の出張買取なら「楽器の買取屋さん」
次にご紹介するのは、「楽器の買取屋さん」です。
こちらのサービスは、公式サイトなどを見ると「最短即日30分で無料出張査定」といった、とにかく「スピード感」を強くアピールしているのが特徴的だと感じました。
「思い立ったら、すぐ来てほしい!」「急な引っ越しで、今日中にでも何とかしたい!」といった、緊急性が高いニーズには、すごくマッチするサービスかもしれませんね。
出張買取がメインのようで、その場で査定して、金額に納得すれば、その場で現金化できる、という流れは、とても分かりやすくて魅力的です。
また、「壊れていたり、音が鳴らなかったりする『訳あり品』でも買取対象になる可能性がある」というのも、「捨てるしかないかな…」と諦める前に、一度相談してみる価値がありそうです。
一方で、ネット上の口コミを調べてみると、「対応が早くて助かった」という声もあれば、「査定額が期待より低かった」「スタッフさんの対応や専門知識に、ちょっと不安を感じた」といった、少しネガティブな声も(ポジティブな声に比べると少数ですが)見受けられました。
これは、担当してくれた方との相性や、その時の状況にもよるのかもしれませんね。
スピードを最優先する分、他社とじっくり比較検討する時間は、取りにくい可能性もありそうです。
「相見積もりは面倒!とにかく早く、手間なく、家にある楽器を現金にしたい!」という方を、一番のターゲットにしているサービスなのかな、と私は感じました。
③ 専門知識と買い替え(下取り)なら「イシバシ楽器」
3つ目は、「イシバシ楽器」さんのような、大手楽器販売店さんが行っている買取サービスです。
もう、言わずと知れた「楽器のプロフェッショナル」ですよね。
新品も中古も販売しているお店ですから、その最大の強みは、やはり「豊富な専門知識」への期待感だと思います。
「このヴィンテージギターの価値、分かってくれるかな…」とか「ちょっとマニアックな機材なんだけど…」といった楽器を売る時には、こういう専門店さんの査定は、すごく信頼できる気がします。
ネット上の口コミでも、「知識が豊富で頼もしかった」といった声が見られました。
そして、こういう楽器店さんの、もう一つの大きな強みが「下取り」です。
もし、あなたが「古い楽器を手放して、新しい楽器を買いたい」と、次に買うものが決まっているなら、まさに最適な選択肢かもしれません。
お店によっては「下取りなら買取額〇%アップ!」といったキャンペーンを頻繁にやっているようですし、古い楽器を持って行って、新しい楽器を買って帰ってくる、という「ワンストップの手軽さ」は、他のサービスにはない大きなメリットですよね。
ただ、ネット上の情報では、純粋な「買取」だけで見ると、買取専門業者のほうが高値がつくケースもある、といった指摘も見られました。
なので、「買い替えの予定がある」方や、「自分の楽器の価値を、どうせなら一番詳しいプロに見てほしい」という方に、特におすすめできる選択肢なのかな、と思います。
④ 安心感と丁寧な対応で選ぶなら「バイセル」
最後は、テレビCMなどでもおなじみの「バイセル」さんです。
こちらは、「株式会社BuySell Technologies」という、東証グロース市場に上場している企業さんが運営しています(3.1, 3.9)。
「楽器高く売れるドットコム」さんと同じく、上場企業という「安心感」は、大きな魅力ですよね。
バイセルさんは、もともと着物や古銭などの買取で有名ですが、楽器の買取にも力を入れているようです。
私がネット上の口コミ(1.1, 1.2, 1.4, 2.1)を調べた限り、バイセルさんで特に多く見られたのが、「とにかく対応が丁寧だった」「親切で話しやすかった」といった、スタッフさんの「接客対応」を評価する声でした。
出張買取で知らない人を家に入れるのは少し不安、という方や、初めて買取サービスを利用するという方にとっては、こういう「丁寧さ」はすごく安心できるポイントだと思います。
出張買取のスピード感(1.1, 1.6)も評価されているようです。
一方で、気になる点としては、「査定額が思ったよりも安かった」(1.1, 1.2, 1.6)という声も、一定数見受けられました。
また、楽器の他に「何か売るものはありませんか?」と、他の商材(貴金属など)の営業を少し受けることもある(1.6)、といった声もありました。
もちろん、これは担当さんにもよると思います。
「価格も大事だけど、それ以上に『気持ちよく』『安心して』取引したい」という思いが強い方にとって、有力な候補の一つになるのではないでしょうか。
まとめ:自分に合った方法で大切な楽器を次のステップへ
ここでは、お部屋の隅で眠ってしまっている楽器を、どう手放せばいいか、その具体的な5つの方法(買取、下取り、フリマ、寄付・譲渡、廃棄)と、それぞれのメリット・デメリットについて、詳しくご紹介してきました。
読んでいただいて、お分かりになったかと思いますが、「誰にとっても、これが絶対にベスト!」という唯一の方法は、残念ながらありません。
「とにかく高く売りたい」のか。
「面倒なのは絶対にイヤ」なのか。
「新しい楽器の購入資金にしたい」のか。
「お金より、誰かに使ってほしい」のか。
あなたが何を一番大切にしたいか、その優先順位によって、選ぶべき「最適な道」は変わってくるんですよね。
もし、いろいろ比較検討した結果、「うーん、やっぱり決めきれないな…」と迷ってしまうようであれば、価格・手間・安全性の面で、最もバランスが取れている「楽器買取サービス」を、最初の一歩として検討してみるのが、後悔しにくい選択肢かもしれません。
「壊れているかも」と思う楽器でも、ダメ元で査定してもらう価値は十分にありますからね。
でも、どの方法を選んだとしても、一番大切なのは、あなた自身が「この方法で手放せて良かった」と、心から納得できることだと、私は思います。
「どうしようかな…」と悩みながら、ただ眠らせておくだけなのが、きっと一番もったいない。
この記事をきっかけに、「よし、私はこの方法で、次のステップに進んでみよう!」と、具体的な一歩を踏み出すお手伝いができていれば、これ以上嬉しいことはありません。
あわせて読みたい!楽器処分の「?」を深掘りする関連記事
ここでは、楽器を手放すための5つの方法を、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、幅広くご紹介してきました。
「全体像はわかったけど、私の場合は、この方法について、もっと詳しく知りたいな」
そんな風に思われた方も、いらっしゃるかもしれませんね。
例えば、「やっぱり捨てるしかなさそうだけど、具体的にどうすれば?」とか、「寄付に興味があるんだけど、どこに連絡すればいいの?」といった、より具体的な疑問です。
ここでは、そんなあなたの「もっと知りたい!」にお応えするために、それぞれのテーマをさらに深掘りした、お役立ち記事をいくつかご紹介します。
ご自身の状況に一番近いものがあれば、ぜひ、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。
きっと、あなたの疑問や不安を解消する、さらなるヒントが見つかると思いますよ。
楽器を「捨てる(廃棄)」と決める前に。費用と手順は?
この記事でも、「廃棄処分」は本当に最終手段ですよ、とお伝えしてきました。
でも、いろいろ検討した結果、「やはり、もう廃棄するしかない」という結論に至る場合も、もちろんあると思います。
そんな時に一番困るのが、「で、これ、何ゴミなの?」「お金はいくらかかるの?」という、具体的な処分のルールですよね。
自治体によって、本当にルールがバラバラで、調べるのも一苦労です。
「面倒だから」と適当に捨ててしまうと、不法投棄になってしまう危険性も…。
そうならないために、「楽器を捨てる」と決断した方が、損をしたり、トラブルになったりしないための「正しい廃棄方法」と、自治体ごとの「粗大ごみ費用」の目安について、詳しくまとめた記事があります。
「捨てる」という選択をする前に、必ず一度、目を通していただきたい内容です。
→ 楽器の「捨てる」は損!正しい廃棄方法と粗大ごみ費用まとめ
お金より「役立てたい」気持ちを大切にする方法(寄付・譲渡)
「もう自分は弾かないけれど、この楽器をゴミとして処分するのは、どうしても忍びない」。
「お金にはならなくてもいいから、どこかで誰かの役に立ってほしい」。
この記事でもご紹介しましたが、そういった「社会貢献」や「次へ繋ぐ」という温かい気持ちを、一番大切にしたい方もいらっしゃると思います。
本当に素敵な選択ですよね。
ただ、その際にハードルとなるのが、「じゃあ、具体的に『どこ』に寄付すればいいの?」ということ。
学校、施設、NPO法人…。
受け入れてくれる団体をどうやって探せばいいのか、どういう手順で連絡を取ればいいのか、迷ってしまいますよね。
そんな「寄付・譲渡」という選択肢を、具体的に行動に移すための方法や、受け入れ先の探し方、そして、その際のメリットや注意点について、詳しく解説した記事がこちらです。
あなたの温かい気持ちを、スムーズな「橋渡し」につなげるために、ぜひ参考にしてみてください。
→ 楽器を寄付・譲渡する方法とメリット・デメリット【社会貢献】
「下取り」と「買取」、結局どっちがお得なの?
「今持っている楽器を手放して、新しい楽器を買いたい!」。
そんな「買い替え」を検討されている方が、おそらく一番迷うのが、この問題ではないでしょうか。
「新しい楽器を買うお店で、そのまま『下取り』してもらうのが一番楽そう…」。
「でも、もしかしたら、先に『買取サービス』で売ってから、そのお金で新品を買った方が、トータルでは『お得』になるんじゃない?」。
その通りなんです。
「手軽さ」を取るか、「お得さ」を取るか。
これは、まさに悩ましい二択ですよね。
この記事でも両者の違いには触れましたが、「下取り」と「買取」の2つにトコトン絞って、「結局、どっちがどう違うの?」「どっちが得なの?」を、メリット・デメリットを交えながら徹底的に比較した記事をご用意しました。
買い替えで後悔しないために、お店に向かう前に、ぜひ一度チェックしてみてください。
実家で眠っている…親の古い楽器はどうする?
この記事を読んでくださっている方の中には、「自分の楽器」ではなく、「実家の片付けをしていたら、親(あるいは兄弟)が昔使っていた、古い楽器が出てきた…」というケースもあるかもしれません。
あるいは、残念ながら、親御さんの「遺品整理」の過程で、価値がまったく分からない楽器が出てきて、途方に暮れている、という方もいらっしゃるかもしれませんね。
持ち主がもういない。
どれくらいの価値があるのか、そもそも音が出るのかどうかも分からない。
そんな楽器を、どう処分すればいいのか。
これは、本当にデリケートで難しい問題だと思います。
そんな「実家で眠る古い楽器」や「遺品整理」といった、ちょっと特殊なケースに焦点を当てて、どういう手順で片付けを進めていくべきか、その「コツ」や「考え方」をまとめた記事があります。
「どうしよう…」と一人で抱え込まずに、まずはこの記事を読んで、冷静にステップを踏んでいきましょう。
