「いつかまた弾くかも」と思って残しておいたギターやベース、気づけば部屋のインテリア（という名のホコリ集め機）になっていませんか？
そろそろ手放そうかな…と思っても、ハードケースに入った重たい楽器や、腰を破壊しにかかる巨大なアンプをリサイクルショップまで運ぶのは、正直言って苦行ですよね。
私もそうでした。
「売りたい気持ちはあるけど、体が動かない！」と。
そんな私のような面倒くさがり屋の救世主となるのが、今回ご紹介する「楽器の出張買取」です。
家にいるだけで、査定から運び出しまで全てお任せできるなんて、まさに夢のようなサービス。
でも、「知らない人を家に入れるのは怖い」「安く買い叩かれたらどうしよう」という不安も尽きないはず。
そこでこの記事では、実際に利用してみて分かった出張買取のリアルなメリット・デメリットや、失敗しない業者の選び方、そして少しでも高く売るための裏ワザまでを徹底解説します。
大切な楽器を、ストレスなく、そして納得の価格で次のオーナーへと引き継ぐために。
ぜひ最後までお付き合いください！
楽器の出張買取とは？自宅で完結するサービスの全貌
長年連れ添った楽器たち。
手放すと決めたものの、いざ売るとなると正直なところ「めんどくさい！」と思ってしまいませんか？
だって、ギターケースを背負って電車に乗るのも、重たいアンプを車に積み込むのも、想像しただけで腰が痛くなりそうですから。
そんな「売りたいけど動きたくない」という私のような人にとって、救世主とも言えるのが「出張買取」というサービスです。
一言で言えば、「家にいるだけで、専門スタッフが来て、査定して、持って帰ってくれる」という、まさに王様気分のサービス。
お店に持ち込む時間も労力もいりません。部屋着のまま（さすがに玄関先には出られる格好でね）待っていればいいのです。
「わざわざ家まで来てもらうなんて、なんだか申し訳ないし、高価なものじゃないとダメなんじゃ？」と不安になる気持ちもわかります。
でも、最近はもっとカジュアルに利用できるんですよ。
ここでは、そんな出張買取の仕組みや、他の買取方法との違いについて、私の実感を交えながら詳しく解説していきます。
自宅に来てくれる「出張買取」の基本的な仕組み
出張買取の仕組みはいたってシンプルです。
Webや電話で「これ売りたいんですけど、来てくれませんか？」と予約を入れると、約束の日時に査定スタッフが車で自宅までやってきます。
そして、その場で楽器の状態を確認し、「これなら〇〇円ですね」と査定額を提示してくれるのです。
金額に納得すれば、その場で現金（または振込）を受け取り、楽器を引き渡して終了。
はい、これだけです。
イメージとしては、デリバリーサービスの逆バージョンみたいな感じでしょうか。
ピザ屋さんは商品を届けに来てくれますが、買取業者は商品（楽器）を引き取りに来てくれるわけです。
「家の中を見られるのはちょっと…」という場合は、玄関先での対応をお願いできることも多いです。
もちろん、グランドピアノや防音室にあるドラムセットなど、大型のものの場合は設置場所まで入ってもらう必要がありますが、基本的にはこちらの要望に合わせてくれます。
何より、「重い思いをして運ばなくていい」というのが最大のポイント。
家から一歩も出ずに、長年の相棒を次のオーナーへと橋渡しできるなんて、便利な世の中になったものです。
宅配買取・店頭買取と比較した時の決定的な違い
楽器を売る方法は大きく分けて「店頭買取」「宅配買取」「出張買取」の3つがありますが、この3つは似て非なるものです。
まず、馴染み深い「店頭買取」。
これはもう、シンプルに体力勝負ですよね。
軽いエフェクター1個ならいいですが、ハードケースに入ったギターや、真空管アンプなんて運んだ日には、翌日の筋肉痛は確定です。
しかも、苦労して持って行ったのに「買取不可です」なんて言われた時の絶望感といったら…。
帰りの荷物の重さが3倍に感じます。
次に「宅配買取」。
こちらは家から送るだけなので楽そうに見えますが、実は最大の敵が「梱包」です。
楽器用の巨大な段ボールを用意し、配送中に壊れないようにプチプチで厳重に包む。
この作業、やってみると分かりますが、地味に大変で時間がかかります。
「隙間に新聞紙詰めなきゃ」とかやってると、部屋中が散らかるんですよね。
その点、出張買取における決定的な違いは「運搬も梱包もしなくていい」こと。
これに尽きます。
スタッフさんがそのまま運び出してくれるので、段ボールと格闘する必要も、腰を痛める心配もありません。
この「何もしなくていい」という解放感こそが、出張買取を選ぶ最大の理由だと私は思います。
ギターからグランドピアノまで！対象となる楽器の種類
「出張買取って、ピアノみたいな大型楽器専用でしょ？」と思っている方もいるかもしれませんが、実はかなり幅広い楽器が対象になります。
もちろん、自分一人では絶対に動かせないグランドピアノやアップライトピアノ、エレクトーンなどは出張買取の独壇場です。
これらを自力で運ぼうとする猛者はそうそういませんからね。
でもそれだけじゃなく、ギター、ベース、ドラムセット、管楽器、弦楽器、さらにはDJ機材や
DTM機材まで、基本的には何でも来てくれます。
特にありがたいのが、ドラムセットのようにパーツが多くて分解が必要なものや、大型のスピーカーキャビネットなどです。
これらを一つ一つ梱包して送るのは現実的ではありません。
プロの査定員なら、その場で手際よくバラして運び出してくれます。
「これ、売れるのかな？」と迷うようなマニアックな機材でも、専門業者なら価値を分かってくれることが多いです。
ただし、注意点として「安いアクセサリー1個だけ」とか「ジャンク品のギター1本だけ」といった場合は、採算が取れないため出張を断られることもあります。
ある程度の点数や、商品価値があるものがメインになると思っておいた方が良いでしょう。
忙しい人や大量処分に！こんな人には出張買取がベスト
出張買取は、特定の状況にある人にとって「これ一択！」と言えるほど相性が良いサービスです。
まずは、引越しを控えている人。
荷造りでただでさえ忙しい時に、楽器の処分まで頭が回りませんよね。
出張買取なら、引越しの荷物を減らしつつ、あわよくば引越し費用の足しにできるという一石二鳥のメリットがあります。
次に、遺品整理や実家の片付けをしている人。
昔お父さんが使っていた古いオーディオや楽器が大量に出てきたけど、価値も分からないし触り方も分からない…なんて時こそ、プロに来てもらって丸ごと査定してもらうのが一番早いです。
そして何より、私のように「機材沼」にハマってしまったバンドマンやDTMerのみなさん。
気づけば部屋中がケーブルと機材の山になっていませんか？「いつか使うかも」と思って溜め込んだマイクスタンドやエフェクターボード、ラックケースなどをまとめて処分したい時、これらを全部お店に持っていくのは物理的に不可能です。
大量の機材をまとめて査定してもらえるのも出張買取の強み。
一度に部屋がスッキリして、しかも臨時収入が入るなんて、断捨離のモチベーションも爆上がりです。
出張費や査定料はかかる？気になる費用面の真実
ここで一番気になるのがお金の話。
「わざわざガソリン代を使って家まで来てもらうんだから、出張費とか取られるんじゃないの？」と疑ってしまいますよね。
タダほど怖いものはないと言いますし。
でも安心してください。
多くの楽器買取専門店では、出張費・査定料・搬出費などの手数料を「無料」に設定しています。
「え、本当に？後から請求されない？」と私も最初はビクビクしていましたが、本当に無料のところが多いんです。
なぜ無料にできるのかというと、業者側としても「店舗を構えて待っているより、積極的に商品を確保しに行きたい」という事情があるからです。
それに、宅配買取にかかる高額な送料を負担するより、近場ならトラックで回収に回った方がコストが安く済む場合もあるのだとか。
ただし、すべての業者が完全無料というわけではありません。
中には「買取不成立の場合は出張費をいただきます」とか「大型ピアノの特殊搬出（クレーン作業など）は実費」というケースもあります。
だからこそ、申し込みの前にWebサイトの「よくある質問」をしつこいくらい確認するか、電話で「もし売らなかったとしても、お金は1円もかかりませんか？」とストレートに聞いておくことが大事です。
後出しジャンケンで費用を請求されるのを防ぐためにも、事前の確認だけは怠らないようにしましょう。
【徹底比較】楽器出張買取を利用するメリットとデメリット
どんなに便利なサービスにも、必ず「光」と「影」があります。
出張買取は、私のようなめんどくさがり屋にとっては神のようなサービスですが、全ての人にとってベストとは限りません。
「やっぱりお店に持って行けばよかった…」と後悔しないためにも、メリットとデメリットを天秤にかけてみましょう。
ここでは、実際に利用してみて感じたリアルな「良かったこと」と「気になったこと」を包み隠さずお話しします。
メリット1：重いアンプやドラムも運搬・搬出不要で楽ちん
最大のメリットは、何と言ってもこれ。
「重力からの解放」です。
バンドマンなら分かると思いますが、マーシャルのスタックアンプや、アンペグのベースアンプなんて、もはや家具ですよね。
あれを自力で部屋から運び出し、車に積み込み、お店で降ろす…。
想像するだけで腰が悲鳴を上げます。
しかも、運搬中にぶつけて傷でもつけたら査定額ダウンという悲劇も待っています。
出張買取なら、それらの重労働をすべてスタッフさんがやってくれます。
私たちは、コーヒーでも飲みながら「お願いします～」と見ているだけでOK。
特に、エレベーターのないマンションの3階とかに住んでいる場合、これを自力でやるのは苦行でしかありません。
プロのスタッフは搬出のプロでもありますから、壁にぶつけないように養生したり、二人掛かりでスムーズに運んだりと、見ていて安心感が違います。
この「肉体的な負担ゼロ」という恩恵は、一度味わうと戻れません。
大型のピアノやエレクトーンこそプロに任せるべき理由
さらにレベルが高いのが、ピアノやエレクトーンなどの鍵盤楽器です。
これらは「重い」の次元が違います。
アップライトピアノで200kg以上ありますから、素人が動かそうなんて考えちゃいけません。
床が抜けるか、腰が抜けるか、あるいはその両方です。
これら大型楽器の出張買取では、専門の運送部隊が来ることが多く、必要ならクレーンを使って窓から搬出したり、専用のベルトで担いだりと、特殊なスキルを駆使してくれます。
また、家屋へのダメージを防ぐ意味でもプロに任せるのが正解です。
無理に自分で動かしてフローリングに深い傷をつけてしまったら、敷金が飛んでいきますからね。
大型楽器に関しては、メリットというより「出張買取一択」と言っても過言ではないでしょう。
メリット2：面倒な梱包作業や資材準備が一切不要
地味だけど最強に嬉しいのが「梱包しなくていい」という点です。
宅配買取を利用したことがある人なら分かるはず。
あの「変な形のギターが入るダンボールがない問題」を。
フライングVとかエクスプローラーとか、変形ギターをどうやって梱包しろと言うのでしょうか。
プチプチを大量に買ってきて、ツギハギだらけのダンボール工作をする時間は、正直言って虚無です。
出張買取なら、楽器はそのままの状態で引き渡せます。
ケースがなければ裸のままでも（スタッフさんが毛布などで包んでくれるので）大丈夫なことが多いです。
梱包資材を集める手間、梱包する時間、そして「配送中に壊れたらどうしよう」という不安。
これら全てのストレスから解放されるのは、精神衛生上とても良いことだと思います。
メリット3：その場で査定員と直接交渉ができる安心感
対面ならではの良さが「直接交渉できる」ことです。
宅配買取だと、数日後にメールで「査定額：3,000円」とだけ送られてきて、「えっ、なんでそんなに安いの？」とモヤモヤすることがあります。
文句を言いたくても、返送料がかかるから泣く泣く承諾…なんてパターン、ありますよね。
出張買取なら、目の前で査定員さんがチェックしているので、「ここ傷があるから減額ですね」とか「人気のモデルなので頑張りました」といった理由をその場で聞けます。
理由が分かれば納得感も違いますし、逆に「そこは傷じゃなくて元々の仕様なんです！」とアピールすることも可能です。
そして何より、「あと1,000円上げてくれたら今すぐ売ります！」という値段交渉がしやすい。
人間対人間なので、こちらの熱意や「売りたいオーラ」をぶつければ、意外とオマケしてくれることもあるんですよ。
メリット4：ついでにアレも！その場で追加査定も頼みやすい
これも出張買取あるあるなのですが、「あ、そういえば押し入れに昔のマルチエフェクターがあったな」とか「余ってるシールドの山も引き取ってくれないかな？」と、その場で追加の依頼ができるのが便利です。
お店に行ってから「あっちも持ってくればよかった」と後悔しても手遅れですが、家なら「ちょっと待っててくださいねー」とゴソゴソ持ってくるだけでOK。
業者さんとしても、一度の訪問でたくさん買い取れた方が効率が良いので、追加アイテムは歓迎されることが多いです。
結果として、予定していなかった不用品まで一気に片付き、部屋が予想以上にスッキリする。
これはズボラな私にとって、非常にありがたい副産物でした。
デメリット1：知らない人を自宅に招き入れる心理的ハードル
さて、ここからはデメリットの話です。
一番のハードルはやっぱり「知らない人が家に入ってくる」という点でしょう。
いくら会社の制服を着ているとはいえ、見ず知らずの他人をプライベートな空間に入れるのは抵抗がありますよね。
「部屋が散らかってるから恥ずかしい」というのも本音としてありますし、「強引に居座られたらどうしよう」という漠然とした不安も拭えません。
特に、玄関先で済めばいいですが、動作確認のためにアンプを繋いだり、大型楽器の場所まで案内したりする場合、どうしても部屋の奥まで入ってもらう必要があります。
この「テリトリーに侵入されるストレス」は、出張買取特有のデメリットと言えるでしょう。
女性の一人暮らしでも安心？防犯対策と業者の見極め方
特に女性の一人暮らしの場合、男性スタッフと密室になるのは怖いと感じるのが普通です。
最近はちゃんとした業者がほとんどですが、用心するに越したことはありません。
対策としては、まず「女性スタッフの同行を指名できる業者」を選ぶこと。
数は少ないですが、対応してくれるところもあります。
また、どうしても不安な場合は「家族や友人に一緒にいてもらう」のが最強の防犯対策です。
一人じゃないというだけで安心感が全然違いますからね。
そして、玄関先だけで査定を完結させてもらえるか、事前に確認しておくのも手です。
少しでも「対応が怪しいな」と感じたら、その業者は避ける。
自分の直感を信じて、安全第一で利用しましょう。
デメリット2：地域によっては対応エリア外の場合がある
これはどうしようもない物理的な問題ですが、住んでいる場所によっては「エリア外です」と断られることがあります。
都市部は大抵カバーされていますが、地方や山間部だと、出張コストが合わないため来てくれないことが多いです。
「全国対応！」と書いてあっても、よく見ると「（一部離島・山間部を除く）」と小さく書いてあったり、提携業者がいなくて断られたり…。
期待して電話したのに「そこへは行けません」と言われた時のガッカリ感といったらありません。
自分の家がエリア内かどうか、まずはWebサイトの地図でしっかり確認する必要があります。
デメリット3：訪問日の日程調整と在宅の必要がある
最後に、時間の制約です。
出張買取を利用するには、当然ながら家にいなければなりません。
「土日の午前中は予約がいっぱいです」と言われれば、こちらの予定を変更するか、平日に休みを取る必要があります。
また、交通状況によっては到着時間が前後することもあります。
「14時から16時の間に行きます」と言われて、ずっと家で待機していたのに、来たのが16時ギリギリだった…なんてことも。
自分のペースで動きたい人や、分刻みのスケジュールで生きている人にとっては、この「待ち時間」が意外とストレスになるかもしれません。
余裕を持った日程で予約するのが、イライラしないコツですね。
申し込みから現金化まで！出張買取の具体的な利用の流れ
「よし、売ろう！」と決心したものの、具体的に何をどうすればいいのか分からないと腰が重くなりますよね。
私も初めて利用した時は、「電話で何を聞かれるんだろう？」とか「家に来るまでに掃除しなきゃ…」と、変なプレッシャーを感じていました。
でも、一度やってみれば手順は驚くほどシンプル。
ここでは、問い合わせから楽器が旅立ち、お財布が潤うまでの全工程を6つのステップで解説します。
心の準備として、ぜひ目を通してみてください。
Step1：Webフォームや電話での問い合わせ・申し込み
まずは業者へのコンタクトからスタートです。
申し込み方法は主に「Webフォーム（メール）」か「電話」の2パターン。
個人的におすすめなのは、断然Webフォームです。
電話だと「型番は？」「シリアルナンバーは？」と聞かれて焦ってしまいますし、口頭だと伝え間違いが起きるリスクもありますからね。
Webなら、楽器のメーカーやモデル名、状態などを自分のペースで入力できます。
最近はスマホで撮った写真を送るだけでOKというLINE査定をやっているところも増えていて、これがめちゃくちゃ便利。
「傷があるけど説明しにくい…」という場合も、写真一枚送れば一発で伝わります。
電話が苦手なコミュ障（私です）な方でも、これならハードルが低いですよね。
Step2：概算金額を知るための事前査定（仮査定）
問い合わせをすると、業者から「その楽器なら、大体これくらいの金額になりますよ」という概算の査定額（事前査定）が知らされます。
これ、ものすごく重要です。
なぜなら、わざわざ家に来てもらってから「査定額は100円です」と言われたら、気まず過ぎて断りにくいから。
事前に「上限3万円～下限1万円くらい」という目安を知っておけば、「それなら来てもらおう」とか「安すぎるからやめよう」と判断できます。
ただし、ここで嘘をついてはいけません。
「新品同様です！（本当はガリノイズひどいけど）」なんて見栄を張ると、当日の本査定で大幅に減額されて、お互いに嫌な空気が流れます。
傷や不具合は正直に申告する。
これが、事前査定の精度を上げて、当日のガッカリを防ぐコツです。
Step3：訪問日時の調整と当日の準備について
概算金額に納得したら、「じゃあ来てください」と正式に出張買取を依頼し、訪問日時を決めます。
土日祝日は混み合うことが多いので、希望日時がいくつかあるとスムーズですね。
日程が決まったら、当日までの準備です。
準備と言っても、部屋をピカピカにする必要はありません（私はしませんでした）。
大事なのは「楽器の付属品を揃えておくこと」と、「玄関から楽器の場所までの通路を確保しておくこと」。
これだけで十分です。
特に大型のアンプやピアノの場合、搬出経路に荷物が置いてあると作業時間が伸びてしまいます。
スタッフさんがスムーズに通れるよう、廊下の障害物だけはどけておきましょう。
あとは、本人確認書類（免許証や保険証など）が必要になるので、すぐ出せる場所に用意しておくのを忘れずに。
Step4：査定員による自宅での本査定と動作確認
いよいよ当日。
「ピンポーン」とチャイムが鳴り、査定スタッフさんがやってきます。
挨拶を済ませたら、早速楽器の状態チェック（本査定）がスタート。
所要時間は楽器の点数にもよりますが、ギター1本なら15分～30分程度でしょうか。
この時、アンプに繋いで音を出したり、ネックの反りを見たりと、かなり念入りにチェックされます。
自分の愛機が目の前で検品される様子は、なんだか健康診断を見守る親のような気分で、ちょっとドキドキしますね。
「音が出ない」「ノイズがひどい」といった不具合が見つかると、その場で報告があります。
気まずい瞬間ですが、プロの指摘なので素直に聞きましょう。
ここで不明点があれば、「どうしてその評価になるんですか？」と質問しても大丈夫です。
Step5：最終的な買取金額の提示と契約手続き
動作確認が終わると、「今回の査定額は〇〇円になります」と、最終的な金額が提示されます。
事前査定と変わらない場合もあれば、状態によって増減する場合もあります。
ここで重要なのは、提示された金額に納得できるかどうか。
もし「思ったより安いな…」と感じたら、勇気を出して交渉するか、あるいは「今回はやめます」と断ってもOKです。
出張費無料の業者なら、ここで断ってもお金はかかりません（と信じたいので、事前に確認済みですよね？）。
金額に納得できたら、売買契約書にサインをし、本人確認書類を提示して契約成立です。
未成年の場合は保護者の同意書が必要だったりするので注意してくださいね。
事務手続き自体はタブレットなどでサクサク進むことが多いので、そんなに時間はかかりません。
Step6：楽器の搬出作業と買取代金の支払い・振り込み
契約が済めば、いよいよお別れの時。
買取代金の受け渡しです。
多くの場合はその場で現金手渡しですが、金額が高額（数十万円とか）になる場合や、業者の規定によっては後日銀行振込になることもあります。
現金を受け取った瞬間の「臨時収入だ！」という喜びと、愛機が運び出されていく寂しさ。
この複雑な感情が入り混じるのが、買取のクライマックスですね。
スタッフさんが手際よく楽器を搬出し、トラックに積み込んで帰っていきます。
あんなに場所を取っていた機材がなくなり、ポッカリと空いたスペースを見ると、「うわ、部屋ひろっ！」と感動すること間違いなし。
これにて出張買取のミッションはコンプリートです。
失敗しない！優良な楽器出張買取業者の賢い選び方 5つの基準
「出張買取」で検索すると、ものすごい数の業者がヒットして、「結局どこにお願いすればいいの？」と途方に暮れてしまいませんか。
私も最初は、適当に検索して一番上に出てきたところに電話しようとしていました。
でも、ちょっと待ってください。
業者選びを間違えると、大切な楽器がありえない安値で買い叩かれたり、当日の対応が悪くて嫌な思いをしたりと、踏んだり蹴ったりの結末になりかねません。
楽器を手放すというのは、ある意味でパートナーとの「お別れの儀式」みたいなもの。
だからこそ、最後まで気持ちよく対応してくれる業者を選びたいですよね。
ここでは、私が実際にいくつかの業者を比較検討する中で見つけた、「ここだけは絶対に外せない！」という5つのチェックポイントをご紹介します。
これを基準に選べば、少なくとも「大失敗した…」と枕を濡らすことはなくなるはずです。
基準1：楽器専門の知識を持った査定員が在籍しているか
まず一番最初に確認すべきなのは、「その業者は楽器のプロかどうか」という点です。
世の中には「何でも買います！」という総合リサイクルショップもたくさんありますが、楽器を売るなら餅は餅屋、絶対に「楽器専門」の業者をおすすめします。
なぜなら、専門知識がないスタッフだと、楽器の価値を正しく判断できないからです。
例えば、ヴィンテージのギターや、マイナーだけど名機と言われるエフェクターなどは、知識がない人から見ればただの「古いボロ」や「ガラクタ」にしか見えません。
マニュアル通りの査定しかできない店だと、「古いので100円ですね」なんて言われて泣き寝入りすることになります。
一方で、楽器専門の査定員なら「おお！これは〇〇年代のレアな仕様ですね！」と、その価値を分かってくれます。
愛着のある楽器だからこそ、その価値を理解してくれる人に託したい。
そう思うなら、公式サイトを見て「楽器専門スタッフ在籍」や「楽器買取専門店」と明記されているかを必ずチェックしましょう。
基準2：出張費・査定料・キャンセル料が完全無料か
次に大事なのが「お金」の話。
前の章でも触れましたが、ここをしつこいくらい確認するのは本当に重要です。
特に注意したいのが「キャンセル料」の有無です。
「出張費は無料です」と謳っていても、いざ査定額を聞いて「やっぱり売るのをやめます」と言った瞬間に、「じゃあキャンセル料として3,000円いただきます」なんて言ってくる業者が、残念ながらゼロではありません。
これでは、断りたくても断れないですよね。
優良な業者は、公式サイトの目立つところに「査定料・出張費・キャンセル料・搬出費など、お客様負担は一切ありません」とデカデカと書いてあります。
逆に、この表記がどこにも見当たらない、あるいは「場合によっては費用が発生します」みたいに言葉を濁している業者は、ちょっと警戒した方がいいかもしれません。
「もし値段に納得できなかったら、無料で断って帰ってもらえますか？」
問い合わせの時点でこのキラーフレーズを投げてみて、即答で「はい、もちろんです！」と言える業者を選びましょう。
基準3：口コミや評判、過去の買取実績は豊富で公開されているか
業者の公式サイトには「高価買取！」「親切対応！」といった良いことしか書いてありません（当たり前ですが）。
だからこそ、第三者のリアルな声である「口コミ」や「評判」をチェックする探偵ごっこが必要です。
Googleマップの口コミや、SNSでの投稿を検索して、実際に利用した人がどんな感想を持っているか見てみましょう。
ここで見るべきポイントは、単に「星の数」だけじゃありません。
「査定額が安かった」という不満は個人の主観も入るので話半分でいいですが、「スタッフの態度が威圧的だった」「約束の時間に遅れてきたのに謝罪がなかった」といった「対応の質」に関する悪い口コミが多いところは避けた方が無難です。
また、公式サイトに「過去の買取実績」や「お客様の声」が写真付きでたくさん掲載されているかどうかも、信頼性のバロメーターになります。
実績をオープンにしている業者は、それだけ査定に自信がある証拠だと言えるでしょう。
基準4：ピアノなど大型楽器の搬出スキルと実績があるか
もしあなたが売りたいのが、ギターのような小物ではなく、ピアノやエレクトーン、ドラムセットなどの大型楽器なら、この項目は最重要チェックポイントになります。
大型楽器の搬出は、単なる力仕事ではありません。
家の壁や床を傷つけずに、巨大な重量物を外に出すには、専門的なノウハウと技術が必要です。
普通の不用品回収業者や、経験の浅い買取スタッフだと、搬出中にうっかり壁にドン！とぶつけたり、床を引きずって傷だらけにしたり…なんて事故が起きるリスクが高まります。
ピアノ専門の運送部門を持っている業者や、公式サイトで「大型楽器の搬出もお任せください！」と搬出風景の写真を載せている業者なら安心です。
万が一の事故に備えて、「損害賠償保険」に加入しているかどうかも確認しておくと、より鉄壁ですね。
家を守るためにも、大型楽器を売る時は「運び出しのプロ」がいるかどうかを厳しく見極めてください。
基準5：問い合わせ時の電話やメール対応は丁寧で迅速か
最後は、自分の直感を信じるフェーズです。
最初の問い合わせ（メールや電話）をした時の対応スピードと丁寧さは、その業者の質をそのまま映し出す鏡だと思ってください。
メールを送ってから返信が来るまで3日もかかるとか、電話に出たスタッフの声が暗くて面倒くさそう…なんて業者は、その時点で見切りをつけてOKです。
最初の対応が悪い業者は、当日の査定スタッフの教育も行き届いていない可能性が高いですし、買取後の入金手続きもルーズだったりします。
逆に、問い合わせてすぐに明るく丁寧な返信が来たり、電話でこちらの質問にハキハキと答えてくれたりする業者は、社内教育がしっかりしている証拠。
こういう業者は、当日の訪問スタッフも清潔感があって感じが良いことが多いです。
「この人たちなら家に入れても大丈夫そうだな」と、ファーストコンタクトで安心感を持てるかどうかが、最後の決め手になります。
少しでも高く売りたい！査定額をアップさせるための事前準備
どうせ売るなら、1円でも高く売りたい。
これは全人類共通の願いですよね。
「もう使わない楽器だし、そのままでいいや」と投げやりにするのは、お札をドブに捨てるようなものです。
実は、査定員が来る前の「ほんの少しのひと手間」で、査定額がアップする可能性が十分にあります。
逆に、ホコリまみれで付属品もない状態だと、「ああ、雑に扱われてたんだな」と足元を見られかねません。
ここでは、誰でもできる（そしてそこまで面倒ではない）査定額アップのための事前準備をご紹介します。
来るべき決戦の日に備えて、愛機を少しだけおめかししてあげましょう。
準備1：できる範囲でOK！見た目を綺麗に掃除しておく
人間関係と同じで、楽器の査定も「第一印象」が9割です。
ケースを開けた瞬間に、ホコリが積もっていたり、指紋でベタベタだったりすると、査定員さんのテンションも下がります。
「これはメンテナンスもされてないだろうから、内部の状態も怪しいな…」と疑いの目で見られてしまうんですね。
なので、クロスや乾いた布で全体をサッと拭くだけでも効果は絶大です。
ギターならボディの指紋を拭き取り、ペグやブリッジの隙間のホコリを払う。
ピアノなら鍵盤を綺麗にする。
これだけで「大事に使われていた良品」というオーラが出ます。
ただし、張り切って洗剤や薬品を使うのはNGです！
間違ったクリーナーを使って塗装が白く変色したりしたら、逆に大減額の悲劇が待っています。
あくまで「乾拭きで綺麗にする」程度で十分ですよ。
準備2：ケース・保証書・アダプターなどの付属品を完備する
楽器本体と同じくらい、いや、時にはそれ以上に大事なのが「付属品」の存在です。
特に電子楽器の場合、純正のACアダプターがないと動作確認すらできず、「ジャンク品扱い」になって二束三文…なんてこともあり得ます。
「あれ？あのアダプターどこやったっけ？」と部屋中をひっくり返すのは、まさに「あるある」ですよね。
ハードケースやソフトケースはもちろん、購入時についてきた保証書（期限切れでもOK）、マニュアル、アームバー、六角レンチなど、ありとあらゆる付属品をかき集めてください。
「完品（付属品が全て揃っている状態）」というのは、それだけで査定額プラスの強力な材料になります。
もし箱があるなら、箱に入れた状態にしておくとさらに好印象です。
押し入れの奥底に眠っている付属品たちを、今こそ救出してあげましょう。
準備3：事前に動作確認をして不具合があれば正直に伝える
「最後に弾いたのは3年前…」という場合、いざ査定員の前で音を出そうとしたら「ガリガリッ！」とノイズが走ったり、最悪音が出なかったりすることがあります。
当日にこのトラブルが起きると、焦りますし、査定員さんも「他にも壊れてるところがあるのでは？」と厳しくチェックせざるを得なくなります。
なので、事前に一度アンプに繋いで、各ツマミを回してガリがないか、全ての鍵盤で音が出るかなど、簡単な健康診断をしておきましょう。
もし不具合が見つかったら、隠さずに「ここのツマミに少しガリがあります」と正直に伝えるのが吉です。
プロは隠しても絶対に見抜きますし、正直に申告することで「信頼できる売り主さんだな」と思ってもらえれば、他の部分でオマケしてくれるかもしれません。
嘘をつかない、これ大事です。
準備4：スタンドやシールドなども含めてまとめて売る
楽器本体だけでなく、周辺機器も「ついで」に売ってしまうのが賢いやり方です。
ギタースタンド、シールドケーブル、カポタスト、予備の弦、エフェクターボード…。
これら一つ一つは数百円の価値しかなくても、「これらも全部まとめて引き取ってくれたら嬉しいな〜（チラッ）」と交渉することで、全体の買取価格を底上げできることがあります。
業者としても、一度の出張でたくさんの商品を仕入れられるのは嬉しいこと。
「まとめ売りキャンペーン」などをやっている業者なら、点数が増えるだけで査定額が10%アップ！なんてこともザラにあります。
部屋の片付けついでに、もう使わない関連グッズは全部まとめて査定に出しちゃいましょう。
ゴミとして捨てる手間も省けて一石二鳥です。
準備5：業者の買取強化キャンペーンの時期を狙う
最後に、これはタイミングの運もありますが、「キャンペーン」を利用しない手はありません。
多くの買取業者は、決算期やボーナス商戦の前などに「買取額20%アップ！」とか「今ならギター買取強化中！」といったキャンペーンを打ち出しています。
全く同じ楽器でも、キャンペーン期間中かどうかで数千円〜数万円の差が出ることもあります。
申し込みをする前に、必ず業者のWebサイトのトップページや「お知らせ」欄をチェックしてください。
もし「来週からキャンペーン開始」となっていたら、申し込みを少し待つのも戦略です。
情報は金なり。
少しのリサーチで、焼肉一回分くらいは変わってくるかもしれませんよ。
迷ったらここ！特徴別におすすめする楽器出張買取サービス3選
「選び方の基準はわかったけど、結局どこがおすすめなの？」
そんな声が聞こえてきそうです。
正直、買取業者は星の数ほどあるので悩みますよね。
そこで、私が実際にリサーチしたり、バンド仲間からの評判を聞いたりして、「ここなら間違いない」と厳選した3つのサービスをご紹介します。
それぞれ「スピード」「安心感」「まとめて断捨離」と強みが全然違うので、自分の状況に合ったところを選んでみてください。
【スピード重視】最短30分の爆速対応！「楽器の買取屋さん」
「とにかく早く売りたい！」「今日中に部屋を片付けたい！」というせっかちな（失礼！）方、あるいは引越しまで時間がない方に最強なのが「楽器の買取屋さん」です。
ここの売りは、何と言ってもそのスピード感。
対応エリア内なら、電話してから最短30分で駆けつけてくれるという、ピザ屋もびっくりの速さを誇ります。
もちろん速いだけじゃなく、名前の通り「楽器専門」なので査定の目も確かです。
壊れている楽器や、かなり使い込んだボロボロの機材でも相談に乗ってくれるのが頼もしいところ。
「他店で断られた楽器でも値段がついた」なんて話もよく聞きます。
プロのミュージシャンも利用するレベルなので、マニアックな機材でも話が通じやすいですよ。
「今すぐ現金化したい！」という緊急事態なら、まずはここに連絡してみるのが吉です。
【安心感重視】老舗の信頼と実績！「イシバシ楽器」
「知らない業者を呼ぶのはやっぱり怖い」「誰もが知っている大手にお願いしたい」
そんな慎重派の方には、楽器店の大御所「イシバシ楽器」の出張買取がおすすめです。
バンドマンなら一度はお世話になったことがあるはず。
あの黄色いロゴを見るだけで安心感が湧いてきませんか？
長年の販売実績に基づく膨大なデータがあるので、ヴィンテージギターやハイエンドな機材の価値を正確に見極めてくれます。
「安く買い叩かれたくない」という不安があるなら、やはり大手の看板は強いです。
また、スタッフさんの対応も非常に教育されていて丁寧なので、初めての出張買取で緊張している人でも安心して任せられます。
「王道の安心感」を買うなら、イシバシ楽器で決まりですね。
【断捨離重視】楽器以外もまとめてスッキリ！「バイセル」
「坂上忍さんのCMでおなじみの…」と言えば、ピンと来る方も多いはず。
そう、着物や切手の買取で有名な「バイセル」です。
「え？バイセルって楽器もやってるの？」と驚くかもしれませんが、実は楽器の買取にも力を入れているんですよ。
バイセルの最大のメリットは、「楽器以外の不用品もまとめて査定してくれる」という点です。
例えば、実家の整理をしていて「父の遺品のギターと一緒に、母の着物や、昔の記念切手、使わないブランド時計も出てきた…」なんて状況、ありますよね。
専門店だとそれぞれ別の業者を呼ばなきゃいけませんが、バイセルなら全部まとめて一回で見てもらえます。
これ、本当に楽です。
上場企業が運営しているのでコンプライアンスもしっかりしており、「無理な買い取りはしない」と公言しているので、押し買いの心配もありません。
楽器専門ではないものの、幅広い販路を持っているので買取価格も意外と侮れませんよ。
「家中の不用品を一気に片付けたい！」という大掃除モードの方には、バイセルが最強のパートナーになるでしょう。
まとめ：楽器の出張買取を賢く利用してスムーズに手放そう
今回は、楽器の出張買取について、私の実体験と本音を交えて紹介してきました。
やっぱり、「重い楽器を運ばなくていい」「自宅で待つだけでいい」という圧倒的な楽さは、一度味わうとクセになります。
愛着のある楽器を手放すのは少し寂しいですが、使わずに押し入れで眠らせておくより、次の誰かに弾いてもらった方が楽器も幸せなはず。
部屋もスッキリするし、お財布も潤うし、まさに良いことづくめです。
まずは気軽に無料査定を申し込んで、愛機の「今の価値」を確かめてみることから始めてみてくださいね。
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出張買取の便利さは分かったけれど、「やっぱり家に人を呼ぶのは抵抗があるな…」という方は、自分のペースで進められる宅配買取も検討してみてください。
梱包のコツさえ掴めば、こちらもかなり便利ですよ。
「いや、今日すぐにお金が必要なんだ！」という急ぎの方は、やはりお店への持ち込みが最短ルートです。
体力に自信があるなら、即日現金化のメリットは見逃せません。
実際に査定に出す前に、「自分の楽器は大体いくらくらいになるんだろう？」と相場を知っておくことは、買い叩かれないための最強の防御策です。
楽器の種類ごとの相場感をチェックしておきましょう。
ギター・ベース・ドラム・管楽器｜種類別「楽器買取」の相場と特徴
最後に、売るタイミングのお話。
「買取額20%UP！」などのキャンペーンは本当にお得なのか？その実態と、賢い利用方法についてもぶっちゃけて解説しています。